佐々木ライフハック ~犬のように生きる~

一途に学び、働き、遊ぶ。そんな社会人学生の日常を綴ります。

部下が育つ上司と育たない上司 ー 不動産A社とB社の比較から分かる「教育観」の違い

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こんにちは、佐々木太一です!

今回の記事は部下育成について、とある不動産営業会社A社とB社の事例を用いて比較して行きたいと思います。

 

A社とB社は売り上げも人数規模もほぼ同じ、扱っている商材も一般消費者向けの投資用マンションです。月末ギリギリ、あと一歩で目標達成出来るA社のXとB社のYに対して、それぞれの上司が伝えた言葉の違いで、XとYの未来が大きく変わっています。

 

実話に少し編集を加えて分かりやすくした内容なので、同じような職場にいる方はとてもリアルかも知れません。

 

 

不動産A社とB社、月末の話

不動産A社「目標は必達!どんな手を使ってでも目標を達成するべし!」

不動産A社では「目標は必達」の文化。「どんな手を使ってでも数字を作るべき」という考え方が浸透している社風です。それ故、メンバーの手首にはロレックスやウブロ、革靴もキラキラしていて、まさしく営業マンのトップという雰囲気が漂います。

 

年収1,000万円が当たり前の世界で、Xは今月の目標まであと一歩、これを達成すれば会社の目標も達成でき、ボーナスも200万円ほど変わるという局面、絶対に達成したいところです。

 

最後のあてとなっていた見込み客へ足を運んだ際、手持ち資金の不足で頭金が出せず、一旦検討したいと断られたそうです。確かに初期費用ローンを組むことで生涯支出が増え収益が減ります。またお客様はリテラシーが低く不安がっている様子もあったようなので、本来であれば検討に落としたり、再度説明をして納得頂いてから契約を取るべきタイミングです。

 

ただこの時Aは、「取りたい」気持ちを抑えられず「大丈夫ですよ^^」と心に嘘をついてお客様を安心させたとのことです。それから「それだったら任せる」という流れで契約に至ったそう。

 

その案件で無事Aは目標を達成、ボーナスも沢山もらえてハッピーという状態ですが、最後のお客様にはその後契約書類のやり取りだけで連絡は取っていないようです。

 

不動産B社「目標は必達!営業を通じて人間力を磨くべし!」

不動産B社でも「目標必達」は文化。年収もA社と同じく1,000万プレイヤーがゴロゴロ。ただA社と違うのは、ロレックスやカルティエに混ざって、Gショックやハミルトンなどもチラホラ。あまりギラギラしている印象を受けないB社です。

 

最後の見込み客はXとほぼ同じ、獲得方法も同じような方法です。

 

YもXと同じく目標を達成し賞与を手にします。が、一つXと違ったのが、お客様へ連絡をし辛い件を上司に相談をしました。「最後に獲得したお客様へ連絡を取りたいが、どのように連絡をすればよいか(どんな顔をすればよいか)分からない。」と。

 

上司の対応

不動産A社「来月も目標必達!頑張ろう!」

無事目標達成をしたXは翌月も同じように上がっていく目標に向かってひたすら努力し、そして結果も残していきました。

 

ただそれから半年ほど経った際、Xは疲労困憊し、精神的にキツくなったことから退職をしたそうです。毎月の目標を追っている中で良い時もあり悪い時もありますが、ずっと数字を追っているのは確かに大変ですよね。

 

不動産B社「お前!何やってんだ!」

一方でB社、Yが上司に最後の案件を報告した際、激怒されたそうです。叱られた内容はいたってシンプル。「数字はいつでも作れる、売上が無くても来月立てればいい。ただ、お客様のためにならない営業をしていては、会社は存続できない。そして何より、Yのビジネスに対する考え方が本質からズレてしまう。それは何よりお客様やYのためにならない。」というものです。

 

すぐさまYの上司はお客様へ直接出向き、クーリング・オフの説明を実施。それでもそのお客様はデメリットを理解した上で契約をそのまま進めて頂けることになったという事でした。おそらく無理に勧めようとするYの対応の中に、それでも優しさや気遣いがあったのではないかと推測できます。

 

その後半年ほどしてYは営業の頭角を現し、無事グループリーダーまで昇格しました。まだ管理職には手が届いていないですが、今日もお客様のために営業活動を続けているようです。

 

A社とB社の違い

この話を聞いたとき、自分が数字だけの発信になっていないか、背筋が凍る思いでした。A社程では無いものの、どの会社も「結果に拘る」という側面は必要で、どこまで許容するかが社風に直結する印象があります。A社の場合は「事業ファースト」、B社の場合は「人ファースト」の文化なのかも知れませんね。

 

この事例から、我々はどんなことに気付いて学ばなければならないのか、しっかり捉えて改善していきましょう!

 

最後に

当ブログも100記事を超えたあたりから停滞気味でしたが、またまた復活して頑張って行こうと思います!数字を作りながらも自分がやりたい事は何か、それはこちらのnoteにまとめているので、ぜひ一度ご覧になって頂けますと幸いです。

 

note.com

 

そして実は私も個人事業主として不動産を貸し出しているのですが、話題に合ったワンルーム投資について、結構参考になる書籍もご紹介します。

 

こちらの著者は定年後に 年金+20万円/月 の収入を得る事を最終ゴールとした、サラリーマン向けのワンルームマンション投資法を、ご自身の経験を元に紹介しています。ご興味のある方はぜひご一読下さい!

 

それでは、最後までお読み頂きありがとうございました!

 

Written by 佐々木太一

1.2021.09.01