自己肯定感の向上 - 自信が持てない方/不安になってしまう方へ、セルフトークを変える心のトレーニング法をご紹介

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はじめに

「セルフトーク」という言葉を職場でも多く耳にするようになりました。どんな職場においても「自信」がある人は成果を出しやすいと言われていますよね、その「自信」を創出するために必要なのが「セルフトーク」になります。また「自信」だけでなく、『思考は現実化する』と言われているように、「セルフトーク」によってつくられた自己イメージ(思考)はそのまま現実(結果)となって評価されることになる事が多いです。

 

「セルフトーク」「変える」「自信」等で検索頂いてこの記事にたどり着いている方がいらっしゃれば、今回それを変えるきっかけをお伝えできるかも知れません。

 

本記事の内容

営業の現場で数えきれない程の対人マネジメントを行ってきた私が、「セルフトーク」に悩みを持つ部下に対して伝えてきたことを一つの記事にまとめました。「セルフトーク」が変われば人生が変わると言っても過言ではありません。本当に人生が変わると思います。現状ご本人がセルフトークの改善を試みている方、または部下の教育で悩みを持っている管理職の方も、参考に出来る内容になっているかと思います。

 

 

セルフトークを変える方法

そもそもセルフトークとは?

まずはそもそもセルフトークとは何かを定義付けします。セルフトークとは「自分に対して言い聞かせる時に使う言葉」と定義します。例えば緊張しそうな局面になった際に、「大丈夫、頑張れ」「ここまでやってきた、後はやるだけだ」「大丈夫かな、心配だな」等です。イメージは出来ましたでしょうか?

 

悪いセルフトークが生まれる原因

セルフトークの改善には、今自分がなぜセルフトークを改善したいと思っているのかが大切になってきます。色々な原因がありますが、どちらに当てはまるのかを確認してみて下さい。

「でも」「だって」という思考が先に来てしまう

「自分なら大丈夫」「絶対出来る」と自分に言い聞かせようとしたときに、「でも、」「だって、」「結局、」などの言葉が出てきてしまう事は無いでしょうか?このような言葉が出てきてしまう背景には思考のクセが存在します。自分自身で何かを達成し、大きな成果を得た経験が少ない方は、いつもの自分が邪魔をしてしまい、ポジティブな自分を侵害してしまいます。ここの更に深いところには『自尊心』が存在します。出来ないという自分がいた時「自分は正真正銘の出来ない人」と証明されてしまう事を極度に恐れているため、出来るかどうか分からないことに挑戦する事を躊躇してしまう傾向があります。もし仮に自尊心が傷つけられてしまった場合、自分の存在意義そのものが無くなってしまう、誰からも必要とされなくなってしまうといった恐怖が湧いてくる方が多いです。

 

ポジティブな言葉が思い付かない

どのような言葉を自分にかければいいかが分からないという方です。実際に周りが言っているポジティブワードは全て嘘に聞こえてしまい、皆無理やり言い聞かせていて苦しそうや、そもそもポジティブな言葉を発する事すら自分に合わないと思っている深刻な状態の方も少なくありません。こういう状態の場合「こういう言葉をかけてみよう」「○○さんの真似をしてみよう」というアドバイスは無意味です。他人が使っている言葉は全て他人のもの、自分には取り入れられないという障壁が拭えないという状態です。またこの状態で最も変えずらいのは「過去」に捕らわれているときです。今までそういう生き方をしてこなかったこと、成功体験がないことなど、自分の今までの過去に捕らわれて自分自身を変える事が出来なくなっている状態の方は簡単にセルフトークを変える事は出来ません。努力が必要です。

 

一時的に前向きになれるが、時間が経つといつの間にかネガティブになっている

比較的改善がしやすいタイプです。自らポジティブには慣れないものの、アドバイスをもらったり仲間を一緒にいると自然と前向きになれるという方がこのタイプです。ただこういう傾向の方は自分の中に感情の起点が無く、環境に左右されやすくなります。そのためポジティブな環境を意図的に選び続ける事が出来れば前進できますが、一歩でもマイナス環境に身を置くと今まで持っていた芯が全てネガティブサイドに転げ落ちる事も少なくありません。自分での環境整備、周りのサポート色々な工夫が必要になるため、結局セルフトークの改善に着手した方が良い方です。

 

ポジティブな自分が想像できない

結構多いタイプです。1年後2年後の自分を想像してみるワークでも全く想像が出来ない方や、想像できても今より状況が悪くなっていたり、「いつまで生きるか分からないから」という事で考えない方が居たり、様々です。(沢山の人を教育していると、色々な経験を積ませて頂けます。)「でも」「だって」という思考が先行してしまう人と似ていて、結局ポジティブに考えても現実にならないと思い込んでいます。

 

まとめ

他にも上げれば色々な状態の方がいますが、主には上記です。またネガティブな感情は誰でも持ち合わせていて、それらとどう向き合うかが課題。湧いてくるものを止めようとしても無理なので、湧いてきた感情をどのように処理するかが重要になってきます。ここからは上記の状態である事を踏まえ、どのようにセルフトークを前向きに変えていくのかを説明します。

 

自己肯定感を高めるセルフトークの方法

そもそも自分に何ができるのかを見つめ、それから目標設定、セルフトークの改善に進んでいきます。

❶過去の自分と今の自分を比べて、出来るようになったことを列挙する

誰でも効果がある方法です。1年くらい前でも良いですし、10年前でも良いです。流石に10年あれば、今の仕事の知識も付いていますし、学生であれば友達も作れるようになっています。漢字や英語も使いこなせたり、相手の感情も読めるようになっていますよね。このようにどんなに些細な事でも良いので「昔出来なくても、今出来るようになったこと」を出来るだけ多く列挙しましょう。多くと言っても5個とかでも良いです。これを10年、5年、1年、半年、1ヵ月、1週間と少しずつ期間を短くしていきながら考える事で、自分は出来る事が増えている=成長していることが実感できるでしょう。

 

セルフトーク改善のゴールは心の底から思考のクセを整えること。つまりここで考え方を学んでも、以後また同じような経験からマイナス感情に入らないためにも、成功体験を継続して得られる環境づくりが必要です。その「成功し続ける思考」で大事なのが、『やりたい事とできる事』の区別です。人は出来る事と自分が認識している事だけを行う際は自信を持ちやすいです。そして毎日自分のできる事を自覚し続ける事で、自然と自分が自信を持って挑める目標の大きさが自覚できるようになっていきます。

 

なのでまずは10年、そのあとは5年と、自分が昔と比べて出来るようになったことを些細な事でも良いので沢山上げてみて下さい。そこで上がった自分にできる事を組み合わせて目の前の目標に挑んでいくという方法を身に付けましょう。

 

❷「本当はこうしたい」という心の底にある目標を書き出す

次に行うのは目標設定ですが、これは人から与えられたものでは無く、自分の奥底にある本当に叶えたい目標を探すところから始めます。「あまり望んでない」という方も、『自分の人生の最後、どんな事を成し遂げていたら自分は幸せか』を考えてみて下さい。当然、今のままでいいという回答もあると思いますが、何か一つでも、音楽でも、映画でも、趣味でも、今より大きかったり、難しかったりする目標を思い浮かべ、それが達成出来たら嬉しいかを自分で考えてみて下さい。

 

1週間先でも、1ヵ月先でも、1年でも10年でも未来の事を考えていれば期間は不問です。自分がイメージできる範囲で一番分かりやすい位置で目標設定をしましょう。ここの目標が設定出来たら、その目標をより具体的にイメージする工程に進みます。その目標が達成されたときはどんな環境が身を包んでいるか、住んでいる場所、一緒にいる人、季節、など、ゴールした自分の事をイメージできるように詳細まで書き出してみる事をお勧めします。これを行う事で、自分が今から何に向かって行動するのかが見えてきます。

 

❸自分のできる事を組み合わせて、どうやったら目標をクリアできるかを考える

目標が決まったら次はそれをどのように達成させるかをイメージするフェーズに入ります。❶でまとめた内容を自分で再度認識し、自分の持っている能力を生かしてどのくらいの期日があれば達成できそうかをイメージして行きましょう。自分のできる事の中に「努力を続ける」等が上がっていれば、「海外移住」の目標に対して「お金をため続ける」や「英語の勉強をする」などもできる事の中に入ってきますよね。『そんなの出来るの当たり前』というレベルでも、赤ちゃんや小学生と比べれば我々大人ができる事は限りなく多いです。可能性が満ち溢れている大人がネガティブになる必要が無いことに気付けば一番の収穫です。そのためにも、ネタが足りなければ再度❶で当たり前の事すらも列挙してみて、どうにか自分にある能力の中で❸を達成できる方法を考えてみて下さい。

 

❹実際にセルフトークを口にしてみる

❸まで進んだら❷の目標をどうやって達成するかの具体的イメージが作れているはずなので、その具体的な行動策と手に入る成果を口に出してみましょう。「私は2年間勉強を続ける事で海外での生活を手に入れる」、「私は失敗経験を必ず毎日振り返り、1年後には自立して売り上げを上げれるビジネスパーソンになっている」等、そういった目標を口にします。この際自分の思考と口の動きは一致していなくて大丈夫です。

 

人は持っていることを口にするのではなく、口にしたことを思うようになっています。なので心ではそう思っていなくても口で目標を言い続ける事で「実は出来るかも知れない」という思考が脳に自然に生まれるという現象を経験することが出来ます。そのために❶❷❸のステップで具体的な目標や行動策まで頭で理解してからセルフトークの改善に入る必要があります。

 

❺ネガティブな感情が襲って来ても行動だけはやめない

❹まで進めれば後はいつものネガティブ感情が出来てきたときの対処方法を先回りして準備しましょう。ネガティブ感情を消すことは出来ないですし、セルフトークもネガティブに侵食されてしまう事を完全に止める事は出来ません。そのため、もしいつもの癖でネガティブ思考が入ってしまった際は、『行動だけは変えない』という事を誓っておくと効果が大きいです。「口にしたことを思う」のと同じ原理で、『今行った事が、未来の結果に繋がる』という事を理解しましょう。イメージの中でネガティブになりやすい方は行動をする前から結果に対して不安やマイナス感情を持ちやすいのですが、そういった心配は不要です。今自分が行っている行動の先には必ず❷の目標達成がある事を確認しているハズなので、自分が何を思っているかに関係なく行動を続けるようにしてみましょう。そうすると「こう思ってはダメ」から「思ってても良いから行動はしよう」という結果に直結するセルフトークに自然とアップグレードします。

 

セルフトークを変える方法まとめ

以上の説明から、まずセルフトークを完全にポジティブに変える事は不可能だと思います。それはそもそもの性格や思考回路であり、今から数年で変えれる程浅い習慣ではないからです。ただ私たちにできるのは、そういった感情や思考が生まれた後の対応を変える事。

 

つまり私が思うセルフトークの改善方法は、「頑張ろう」「前向きに」など今の自分の思考を変えさせようとする動きを取るのでは無く、「思っても良い」「後ろ向きでも良い」ただ、目標に向かって行動だけは辞めずに続けようという、思考の改善より結果に繋がる行動の改善を行う事が重要なのでは無いかと思います。

 

さいごに

私が管理する営業の現場は常にこのような精神的課題と向き合い続けています。営業職が世の中で好まれていない理由もこういったマインドコントロールが上手くできないからこその辛さ、結果の低迷から来ている事は間違いないですよね。ただこの部分は正しい解釈が出来る上司にしっかり教わればトレーニング次第でいくらでも改善が出来る部分です。ここまで進んで頂いた方々でご自身が改善したいと思っている方は、もうここまで進んでいる時点で「変えようと思っている」自分を褒めてあげてください。自分の弱さと向き合う勇気が持てていることがまず成長です。そこから❷❸と進んで行って下さい。部下教育のために読んで頂いたからはいかがでしたでしょうか?既に現場で行っていることが多いと思いますが、日々更に短く、更に質も良くセルフトーク改善が出来る方法があれば積極的にシェアして行きたいですね!それでは、本日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。