佐々木ライフハック ~犬のように生きる~

一途に学び、働き、遊ぶ。そんな社会人学生の日常を綴ります。

目標未達の方へ『目標突っ込み4本ノック』 - 2021年最高のスタートを切るためのシンプルなチェック欄

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はじめに

1月も残り4日、今月の目標達成率はいかがでしょうか?ビジネスは利害が発生する分、参加する大半の人が「本気」です。私が通っている学校での会話とビジネスでの会話はもちろんまるで違います。その違いは本質的には利害だと思っています。

 

 

そんな全員が本気で行っているビジネスの中でも、目標達成が毎月出来る人と毎月出来ない人が居るのは事実です。前提として「目標達成をしたい」と考えていて、むしろ目標達成できない人の方が残業や早出をして「頑張っている」事が多いです。(正確に言うと「頑張っているように見える」が正しいかも知れません。)

 

「努力は必ず報われる」というのは期日の無いプライベートの話であり、ビジネスは期日がありますので、あまり呑気な事は言ってられません。

 

本記事の内容

そこで今回は、第一の対象は「頑張っているけど成果の出ない」という悩みがある方、または「部下が中々目標達成できない」という管理職の方に向けて、月末にすぐに使える目標チェック項目をまとめてみました。この項目たちは私の場合は手帳に載せていて、自分も確認しているものです。もちろん目標達成している人も、更に精度を高めるためにお立ち寄り頂けると嬉しいです。

 

 

目標突っ込み4本ノック

目標達成に必要な情報を集めるために4個のチェックリストを作成しました。こちらのリストは前提として『2021年最高のスタートを切る』事を目標としていますので、様々な解釈が生まれる定義かと思います。第一四半期で200%達成するのがもちろん理想ですが、たとえ80%だとしても、第二四半期で200%にもっていけば結果OKな事がほとんどです。(当然会社の状況によりますので、どこで評価されるかは各々上司に確認してください。)何より、ずっと80%、ずっと60%でズルズル成績が悪い状態が、会社的にも、何より本人の精神的にもきつい状況かと思います。今回の質問に答えて、2021年で達成習慣を身に付けましょう!

 

チェック❶ 残り4日、8時間×4の予定はすべて決まっているか。

私が良く部下に言うのは「今月達成できない人は来月も出来ない」です。これはなぜかと言うと、また1月なのに既に2月に目が行っているからです。少し厳しい事を言うと「来月達成できる」と思っている人は甘い。そもそも目標達成率が80%で終わって良いと考えてはいけません。例えば給料が8割支給だったら「契約違反だ!」となりますよね。会社からすれば「目標80%なんて、約束と違うじゃないか」と思う側面もあります。※当然、それを見越して上司は準備していますので大丈夫ですが。まずは残り4日、今までで自分が一番結果の出た方法を考え、それをとにかく実行し続ける事。今月達成してない人はそこに全力で向かうべきです。そうする事で新たな気付きが得られたり、来月のスタートダッシュに繋がったり、残り4日エンジンを緩めるよりはるかに大きの気付きを得られるはずです。

 

チェック❷ 3月の目標は細部まで決まっているか。

次に確認するのは3月の目標です。今現時点で未達という事で2月と3月の事を考える時間を確保できていないはずです。ただもしこのままいくと1月と同じ結果になってしまいます。そのため、無理をしてでも時間を創出し、3月までの計画は立て切ってしまいましょう。2ヵ月先の事であれば「使えるリソース」「販売する商品」等、使える資源はほとんど決まっているはずなので、それらをいかに使って生産性を最大化するかを考えます。ここでは戦略や戦術は不要で、目標数字とそれを構成するKPIを決めれば完了です。

※KPIについてはこちらにまとめてあります。

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チェック❸ 今月の平均生産性で行くと、3月の目標とギャップはいくつあるか。

ここが大切なポイントで「3月に行けそうかどうかの判断」は全て『データを元に行って下さい。』予測やイメージは理想的観測が必ず含まれてしまいますので、危険です。今月の、しかもこれまでの数字だけ、事実だけを使って計画を立てる事です。そうすると予想以上に大きなギャップが生まれる訳ですが、このギャップが正しいギャップです。希望的観測が入った計画はギャップが少なく見える傾向があり、現在地を錯覚する原因になります。❸のポイントは「いかに目標に近づけるか」では無く、「大きくても小さくても、正しいギャップを把握する」事が目的です。正しいギャップを直視すると大概は予想以上に大きなギャップが存在し、このままでは達成できない事が分かります。この感覚が正しい感覚だと思います。

 

チェック❹ 生産性を1.2倍にしたとき、❸の結果は達成になるか。

❸が分かったら生産性を1.2倍にしてみましょう。これはなぜかと言うと、まずリソース(人やモノ)は原価(人件費はここでは原価にまとめてます。)がかかるため自由に、そして無限に増やすことは出来ません。むしろ+1すらできない状況もあります。ただ生産性に関しては努力で伸ばせる範囲です。「集中力を上げるために睡眠をとる」「生産性アップの無料ツールを導入する」「机を片付ける」全て生産性UPに繋がります。そしてこの努力で向上させられる生産性の限界が1.2です。(★業種によって違いますが、大体聞くと1.2くらいです。)なのでここで確認したいことは「3月の目標はこのまま努力すれば達成できるの?」というポイントになります。ほとんどの場合未達になるはずです。

 

❺(アクション)

★(達成) 時間か生産性のどちらかを1.2倍にして2ヵ月と4日走り切る。

もし1.2倍の生産性で達成範囲にある目標であれば走り切ってしまった方が早いです。新しい事を始めるより、今やっている仕事を今日の結果から1.2倍にすることだけを考えます。余計な事を考えると「迷い」が生じて「行動」が出来ないので、1日8時間は行動だけに集中する時間にした方が良いです。そしてもう一つ忘れてはいけないのが第二四半期の準備です。1日8時間の仕事以外の時間で、❶~❹を第二四半期の目標に置き換えて考えましょう。仕事は準備したもの勝ちです。先の事を準備する習慣が身に付けば、おのずと1日8時間は行動、残りの時間で考えるというルーティーンが出来てきます。

 

★(未達)上司に相談する。

努力の範囲(1.2倍)で目標達成が出来ない場合は『リソースの追加』が必要です。「それでも頑張れ」という意見も理解できますが、それでは継続的に結果を出すことは困難です。もし上司からそれを言われたら、余程その会社に愛着が無い限り転職した方が良いかも知れません。あくまでも私の考えですが、もっと余裕に、もっとしっかり準備して目標達成できる思考を持っている会社、組織、人は沢山います。ビジネスにおいて大切なのは「思考」なので、考え方さえしっかり学べば汎用が効きます。

 

話を軸に戻すと「努力で実現できる範囲」を定量的に把握することがポイントです。ここも希望的観測が入りやすいポイントで、「こうなったらいいな」が計画になってしまうケースが予想以上に多い。例えば「10キロやせたらいいな♪」と思って、10キロやせる事を前提に計画を組んだりしないですよね?しっかり計画を練りこんで、日々の習慣約束を作るはずです。努力目標で達成できないことが分かったら早めに上司に掛け合って下さい。そしてなぜリソースが必要なのか、努力目標を達成るするために行うアクション一覧を伝えて、リソースを追加してもらって下さい。ここまで動けば、基本100%ラインには乗ってくるはずです。

 

このワークを終えて気付けること

❶~❹に回答している中で「自分、全部出来てる」と思った方は、沢山努力をしていらっしゃるか、『素晴らしい上司』をお持ちです。そういった事をしっかり教えてくれる上司で有れば付いて行って間違いないので、部下である間に骨の髄まで思考を吸い取ってしまった方が良いでしょう。もしそこまでの準備が出来ていないという方も、上司のせいにしてはいけません。上司を選ぶ権利は部下には無いことがほとんどです。自分でコントロールできるのは自分の心と行動のみ。それをいかに生かして達成できる習慣を作るかがポイントになってきます。

 

思考法の汎用性

今回紹介した❶~❹は目標達成において常に把握しておかなければならないポイントです。普段から頭の片隅にこの項目を置いておけば「今何をしたら良いか」が明確にわかるようになります。また、まだこれを考える習慣が無かったとしてもいつも考えていると分かるようになってきます。(いつもTVに出ている芸人さんの名前を勝手に覚えるみたいに、考える機会が増えると自然と分かるようになってきます。)あとはこれらで設定する目標を、残り5カ月と4日にすれば第二四半期の目標達成率チェックになりますし、更に先にしても考え方は同じです。

また私がこちらに上げている「課題の区別」を一緒に学ぶ事で、❺アクションの高まりますので、ぜひお立ち寄りください。

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最後に

2021年最初の月という事で私も含め全員で目標達成してスタートをしたいところですね。大きな目標を立てれば立てる程難易度は上がりますが、簡単な事に挑戦していては自分に大きな変化は起きません。冒頭でお伝えしたように「ビジネスは利害が発生」しますので、全員本気。そんなフィールドで戦えるのはビジネスに参画している我々の特権です。気負わず、体調も崩さず、セルフコントロールは大切にしながらも、目標はストレッチさせて、ギリギリライン、限界ラインの目標を目指してお互い頑張っていきましょう。それでは、本日も最後までお読み頂きありがとうございました。