はじめに
4月からの新入社員に向けた準備が着々と進んでいますが、同時に熱を帯びてきているのが22卒の就活ですよね!特に就活生の皆様は、企業説明会や短期インターンシップへの参加等大忙しかと思います。
沢山の企業から内定をもらえて上手く行く就活は自分の人生に対しても大切な気付きを与えてくれる一報で、失敗すると就活浪人をしたり、大変な思いをされる方もいらっしゃると思います。人生長いので、あきらめなければどこでも挽回可能ですが、ただできればスムーズに進みたいですよね。それは私も含めて誰もが願っている事だと思います。
本記事の内容
そこで今回は主に22卒の就活生に向けて、面接官は面接でどのようなポイントを見ているのか、そして私が実際にどのような人材であれば合格と判断しているのかを共有しようと思います!就活生の方はもちろん、新米面接官の方のご参考に、またベテラン面接官の方にはすり合わせの気持ちでご覧になって頂けますと幸いです!
新卒面接で面接官がチェックしているポイント
清潔感
なぜ?
まず私が最も気にする点は「清潔感」です。
清潔感はその場の努力でどうにかなると思いきやそんなことは無く、頭の先から靴の先まで、いたるところにチェックポイントが存在ます。なぜ清潔感かというと、相手への配慮が出来るか出来なかが分かるからという点と、本人の教養もチェックすることができます。
どんな本を読んでも必ずと言って出てくる「清潔感」という言葉。恋愛学でも度々出てきますよね。そのように大切と言われている事に重きを置かない時点で、教養が少ないか、素直に学ぶ姿勢が無いかのどちらかだと考えます。(当然そうでない人もいると思いますが)例えば何か持病をお持ちでどうしても清潔感が出せないという場合でも、それを考慮した上でどのように振る舞うかが重要です。社会に出ればそれもその人の一つの強みに過ぎず、どう生かすかが大切になってきます。
相手への配慮に関しても同様です。洋服や髪形は相手のために選ぶのが基本です。プライベートなら自分の好きな色と形で良いのですが、ビジネスの場は自己表現を第一優先にする場所ではありません。相手への配慮や礼儀をベースにしたうえで、強みをどう生かすかが大切になってきます。
具体的なチェックポイント
・髪型/髪色(黒染めもOKですが、明らかな漆黒はバレます)
・フケの処理
・スーツのシワ(特に膝裏)
・靴(足先とかかとがボロボロでは無いか) 等
成長意欲
なぜ?
新卒1年目で結果を出せるか出せないかは、正直本人より上司の力にかかっています。ここで言うのも夢の無い話ですが事実。(圧倒的な力があれば、もちろん違う場合もあります。)「即戦力」を求めているとは言われるものの、私はそこでは無く「将来性」を重視しています。
成長意欲がある人材は「20代の内にキャリアアップしたい」という意思を持っているケースが多く、「負けず嫌い」や「歩くのが早い」など結果を出す人の共通点を既に多く持っている印象があります。
「成長したい」という事は10人いたら9人は同じことを言いますが、実際に学生時代やその前からどのような努力を実際に行ったのか、そこから本当の成長意欲が見えて来ます。
具体的なチェックポイント
・インターンには参加しているか
・給与以外の目的が自分の腑に落ちているか
・「就活の軸は?」という質問にどのように回答するか
・最近読んだ本の感想 等
守破離の理解
なぜ?
守破離とは「守・破・離」の事で、最初は教わったことを守り、自分なりに新しい方法を見つて型を破り、上司の下を離れて自立するという順序を表す言葉です。
ここでのチェックポイントは「守の時期」がある事を認識しているかどうかという点。ある一定の基準まで結果を出すためには「自主性」は必要なく、会社にあるナレッジを上手く活用する事で早期に成長することができます。また基礎の基礎をしっかり構築する事で、その後大きく成長出来る事を先輩は本人よりも必ず理解しています。その上で、もらったアドバイスをそのまま実行できる素直な新人は短中両方において成果を残しやすい傾向にあります。
私はこのような考え方をそのまま就活生にヒアリングし、単純に自分の言葉で同じことを説明できるかどうかを見ています。上手く話せなくても共感出来ていれば成長するベクトルは持っていると判断できますね。特に自分の言葉で説明できる人は、普段からそのような考え方で既に誰か師匠から学びを受けていることがほとんどなので、会社へ入っても間違いなく早くキャリアアップしていく存在になれます。
具体的なチェックポイント
・過去の経験を理論的に話せる(分析しているかどうか)
・守破離と同じ文脈で会話が出来る
・自分の意見と物事の正解を区別して話せる
適応性
なぜ?
適応性とは主にコミュニケーションの領域で、相手に合わせて自分を変化させることができているかを指しています。適応性の部分は「地頭の良さ」や「相手への配慮」「先を読む力」「貢献欲」など細かい部分まで顕著に特性が出る部分です。
既に20年以上人間社会で生きてきた中でコミュニケーション能力は必ず必要になる部分があり、そこで成功も失敗も経験しているはずです。その中でコミュニケーションの必要性に気付き、自分で改善を行ってきた人はこうやって面接の場でも能力を発揮できます。
逆にここが苦手な人は社会人になってからの修正には一定の時間が必要であり、その間に来年の新卒面接が始まってしまう為、これまでどのような事を意識して努力してきたかが大切になってくる項目です。
具体的なチェックポイント
・身だしなみに清潔感がある
・学校以外のコミュニティにも属している
・両親や他の大人との会話を多くしている
これがあったらNG条件
主なチェックポイントは以上ですが、以下は1点でも当てはまる場合はポイントが大幅に下がってしまう点です。ここは注意していた方が良いでしょう。
時間にルーズ
これは言うまでも無いですが、何年も生きてきた中で治らなかった遅刻癖は大人になっても治りません。いつか、大切な時にやらかします。もしそのような癖がついてしまっている場合は、早急に改善するべきです。「朝が弱い」と「遅刻癖」は全く違い、前者は問題なく、後者が問題あります。理由はご存知だと思うので、早急に改善しましょう!
マイナス思考
物事は全て表裏一体になっていますが、その中でマイナス面ばかりを見ている人は残念ながら不合格にしています。一点注意が『ネガティブ思考』とは違います。ネガティブ思考は言い換えれば慎重なだけなので、ネガティブ思考は管理職にはとても必要な要素です。リスクを考えない管理職の方が逆に怪しいです。
マイナス思考というのはネガティブな事を考えた上で、その対策を練らない人の事を言います。ネガティブな面を見つけたら、その情報をプラスの方向に考えられる人と、そのままマイナスな理由に使ってしまう人が居ます。ネガティブ思考は良い事、マイナス思考は良くない事、ここをしっかり区別してプラス思考で行きましょう。
イメージギャップ
最後にイメージギャップです。これは「思っていたのと違う」という事です。今はユーチューバーやインスタグラマー、ライターや他様々な「フリーランス」が増えてきています。皆様の生活ぶりは豪華な人も中にはいて、憧れを持つことも理解できます。もしそのような生活を目指すのであれば、最初からその路線を極めていった方が良いです。
社会人に対するイメージは「楽しそう」以外にも、「成長できるが厳しい」「自由だが責任を伴う」等、両面を見て将来像を考えるようにして下さい。あまりにも現実と違うイメージを持っている方は申し訳ありませんが不合格にしています。
まとめ
以上、いくつか重要なチェックポイントを上げさせて頂きました。あくまでも「新卒」という条件で、最も教育にコストを掛けれる存在であることが前提なので、アルバイトさんや中途の方は全く違う基準を準備させて頂いています。
面接を受ける側の方々は、企業にとって自分たちの立場はどのような有益があって募集しているのか、自分はどのような成果を望まれているのか、そういった事を考えると更に面接対策が進むのでは無いでしょうか!
最後に
ここ最近人事系の動きが活発になっているので、ホットな話題を記事にしてみました!応募者が会社を徹底的に調べて口コミをチェックするように、企業側もいかにして採用ミスを減らすかは常に拘っています。
分かりやすくマイナス風に書いていますが、全ての根本は本人の日常生活にあり、そこでしっかり怠惰なく真面目に向き合っていれば企業の面接は基本的に問題ないはずです。
ルールに縛られず自由な働き方を新卒からしたい方も、今では誰でも高確率で成功できますので(前と比べればの話です。)、本気の心を持ってチャレンジしてみて欲しいと思っています!
それでは、最後までお読み頂きありがとうございました!今後も一緒に経済回していきましょう!