佐々木ライフハック ~犬のように生きる~

一途に学び、働き、遊ぶ。そんな社会人学生の日常を綴ります。

毎日朝礼を行う意味 ー 組織の目標達成に活かす朝礼の工夫とやり方

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仕事、学校、部活動、様々な組織で行われている朝礼。組織が目標を達成するために必要な仕組みとして取り入れている場合が多いですが、効果が表れている組織とそうでない組織が存在します。朝礼などあらゆる仕組みを一つ一つを目標達成の要素化出来ているかどうかが、目標達成するかどうかの境目になると考えているため、今回は朝礼について、その目的から再考してみようと思います。

 

 

朝礼の定義

朝礼には”朝”と書いてありますが、私の場合は業務に戻る際毎回行うもの全般を指します。”申し送り”や”全体研修”などの言い方をしているのも聞いたことがあります。朝一番の挨拶から、昼休憩終わりの稼働開始、夕方に再度意識統一をしたいときなど、全て朝礼を行います。

 

朝礼の目的

朝礼はマネジメント手法の一つで組織を目標達成に向かわせるために行うと思うのですが、朝礼は「どこにアプローチを掛けるか」が重要です。

 

組織の成果が出る=一人一人の成果が出る と仮定し「一人一人の成果が出る状態とは?」を考えた時、私は【①マインド×②ナレッジ×③スキル】にポイントを置いています。

 

マインド×ナレッジ×スキル の構成

これらは並列に並ぶものでは無く、土台に①マインド、その上に②ナレッジ、最上段に③スキルという三角錐になります。これらが理想の状態になる事で一人一人の成果が出る状態を作れると定義すると、朝礼がアプローチを掛けるのは【①マインドと②ナレッジ】です。そしてこの①②を構成する事で形成されるものを【④スタンス】と位置付けています。この④スタンスは「仕事に向き合う姿勢」を指しており、この ④スタンス を目標達成が出来る状態に変化させる事こそ、朝礼の目的だと思います。

 

①マインドとは

「気持ち」や「モチベーション」の事です。現代のマネジメントを難しくしている理由として、誰でも多くの情報に触れることが出来るようになりました。そうなることで「一人一人の選択肢」が増えている現在、目の前の事に一点集中する状態はつくりづらいです。

私が思うに「選択肢が増えたからこそ」目の前の業務に一点集中し、どこでもいいので「どこかで圧倒的な結果を出し評価される」事が大切だと思います。よく「裁量を持って責任ある仕事をしたい」という方が就職相談に来て頂けるのですが、私は毎回「今の職場、アルバイト先、インターン先で成績は何番目か」を聞きます。結局沢山の選択肢があるように、自分も『選択される』という自覚を持つべきです。自分が「こういう職場がいい」「こういう待遇がいい」「こんな仕事がしたい」と思っているのと同じように採用する方も「こんな人材が欲しい」「必ずリターンが欲しい」など思っている訳です。就活は売り手市場と言われて久しいですが、結局『目の前の事で成果を出している人』は市場から必要とされ続ける。というのが私の考えです。

というように、マクロの知識や情勢、発信者の体験や思いを伝える事で、朝礼を受ける前と朝礼を受ける後で、対象者の心境が変われば目的の第一段階は成功では無いでしょうか。一人一人が成果を出せる状態にするには、第一に本人のマインド構築が必要ですね。

 

②ナレッジとは

ナレッジとは今から扱う商材についての「一般論」や「マクロ知識」の事です。①のマインドが構築されただけで「自分は今から何をすれば良いか」が不明確の場合はすぐ行動に移せません。朝礼は「上段を伸ばす」より「下段を底上げ」するために行うので、『自分で行動を決められない』人もいる前提で行う事が大切です。※上段を伸ばす方法は別記事でまとめます。

このナレッジで形成されるポイントは「商品に対する自信」と「仕事に対する自信」です。これらの自信を形成するときは定性的なマインドでは無く、ロジカルに知識を埋め込む方が効果性が高く持続性もあります。

「我々の商品が無くなったら誰が困るか」「なぜ我々が営業をする必要があるのか」「我々がターゲットとしている客層は何故にターゲットなのか」話題は何でも大丈夫です。何かこのうち一つでもしっかりロジック立てて説明すれば、『内側から湧いてくる自信』が湧いてきます。このように①マインド②ナレッジを構成する事で④スタンスが形成され、成果が出せる精神状態をつくる事が出来ます。

 

③スキルとは

スキルとは技量です。朝礼をする際と研修をする際ではスキルの考え方を変える必要があります。朝礼をする際は「今あるものをどう生かすか」だけを考えた方が良いです。

というのも、①マインドと②ナレッジで④スタンスを形成した状態はやる気に満ち溢れている状態ではありますが、③のスキルが向上した訳ではありません。本体持っている力以上に目標が大きくなった場合、営業や説明の「品質低下」に直結します。そのため朝礼では「皆スキルは万全」より「誰でもミスがある、一つ一つ丁寧に行うべき」という謙虚な姿勢を発信者が持つ事が重要です。

また朝礼というアプローチでは受講者がアウトプットする場を設ける事と反復練習をする事が難しいため、スキルアップという目的を持つ事は難しいと感じます。

 

朝礼の目的 まとめ

①マインド×②ナレッジ×③スキル の内、①マインドと②ナレッジに対して適切なアプローチを掛ける事で一人一人が成果を出せる精神状態をつくる事ができます。これに日常的に行われているスキルアップ研修の効果が反映されれば、組織の成果は目の前にあるのでは無いかと思います。

 

最後に

今回はどの組織でも行われている朝礼についてまとめてみました。ただ結局「朝礼だけ」「採用だけ」「研修だけ」何か一つだけに拘っても中々上手く行かないので、「アプローチ全て」が「得たい成果を得られているか」を考え直すことが成果に繋がるのでは無いか?と書いていて感じました。

マネジメント手法の一つ「朝礼」、何かお役に立てれば幸いです。本日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

Written by 佐々木太一

1.2020.11.23

2.2021.06.15