佐々木ライフハック ~犬のように生きる~

一途に学び、働き、遊ぶ。そんな社会人学生の日常を綴ります。

「論語」振り返りvol.4 ー 日々の学びと復習に

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はじめに

第四回『「論語」振り返り』の記事です。最近は毎週金曜日、少しずつ論語の復習を皆さんに共有させて頂けることが嬉しく思います。比較的多くの本を読む私ですが、人にお勧めの本を紹介するのは苦手です。情報は得るタイミングが命なので、私が思う大切がその人の状況にマッチする保証がないので、逆効果を与えてしまうのが怖いからです。ただこの「論語」に関しては、どんな状況の人にでもお勧めできる数少ない書籍の一つだと考えています。当然、合わないという人もいると思いますが、少しでも興味があれば一読をお勧めさせて頂きます。良い出会いが待っているハズです。

 

本記事の内容

『現代語訳 論語』と『論語コンプリート/野中根太郎/成文堂新光社』を読み比べしながら、正しく論語を解釈していく事が目的です。そしてその過程で特に印象に残った先生の言葉と、それに対する私の解釈や解説を添えさせて頂いています。既にいくつか記事を上げているので、サラサラと流し見をして頂いて、興味のある言葉を見つけたら拾って調べてみるなどもお勧めの勉強法です!

 

 

「現代語訳 論語」からの引用

P83「大切なことを黙って心に刻み覚える。学び続けて、あきることがない。人に教えて退屈することがない。この三つのことは私にとって特別難しいことではない。」

心から共感できる言葉です。黙々と勉強し、大切なことを覚えるように努力し、それらを人に教えるということはとても有意義でやりがいのあることです。ただ先生の言うようにそのように話してもビックリされることが多く、心から共感している人というのは今までほぼ出会った記憶がありません。どこにいるのか分かりませんが、いる事を信じて大学へ入ったという経緯もあります。学び、成長し、共有するのは楽しいですよね!

 

P85「正しい<道>に向かって進み、身に付けた<徳>を拠りどころとし、私欲のない<仁>の心に沿い、礼・楽・射・御・書・数のような教養を楽しみ幅を広げる。(学問を修めるとはこういうことだ。)」

改めて学び続ける目的を再認識させてくれる言葉です。最初に道に沿って進み(意欲を持ちと解釈しています。)、徳をよりどころは無理せず出来る範囲で貢献してきた様々なことを自信にし、私欲の無いはそのまま、様々な事を沢山学ぶ。と。

正に論語の主軸である「人生=学び」がストレートに伝わってくる一文であり、まだまだ足りていないことを実感されてくれます。こうやって復習していると、早く大学卒業して次の挑戦をしたくなってきますね。

 

P87「素手で虎に向かい船なしで河を渡る[暴虎馮河]。そんな向こう見ずで、死んでも後悔しない者とは、行動をともにしない。必ず事に臨んで慎重に考え、戦略を工夫し成し遂げる者と一緒にやりたい。(勇は道理にかなってなければ野蛮になってしまうのだよ。)」

<勇>を自負している子路に対して、先生が指摘した一文。ベンチャー企業を経営する私にとっても胸に刻むべき文章だと考えています。特に成り上がりのビジネスマンは体力や時間的限界を超えて家でも仕事をすることは日常茶飯事であり、それらを部下にまで強要してしまう事も0では無いはずです。

ただこれは先生の言う通り<勇>では無く<野蛮>になってしまっており、部下や部下の家族にまで迷惑をかけている可能性が往々にしてあります。昔と比べて選択肢が莫大に増えた現代だからこそ、確実に戦略を練って、無理なく達成できるように組織を運営していくべきですね。再度改めます。

 

P89「粗末な飯を食べ、水を飲み、腕を枕にする。このような生活の中にも楽しみはあるものだ。義しくないことをして金持ちになり、身分が高くなるようなことは、私にとっては浮き雲のようにはかないことだ。」

先生が生き方について述べた一文。義しいと思う人生を歩むというメッセージが感じられます。義しくない事をして得たものは”はかない”というのはその通りで、自分の納得のいかない仕事や取組みをして逆に元気がなくなったという経験をしたことがある人は多いのでは無いでしょうか?

本来誰かのためになっていて感謝されるべき”仕事”が、いつの間にか目的の置換が起きて結果だけに必死になってしまっている状態。全てが悪い訳では無いですが、改めて考え方を見直すきっかけになる言葉です。

 

P91「私は生まれつきものごとの道理をわきまえている者ではない。ただ、古えを好んで、ひたすらに道理を求めてきた人間だ[我は生まれながらにしてこれを知る者に非ず。古をを好み、敏にして以てこれを求めたる者なり]。」

こちらも生き方、もしくは先生の<仁>について語っている一文と解釈する。足元にも及ばない私でさえ、先生のように最後まで学び続けたらこういうことが言えるようになるのか。全く想像できないですが、ただひたすらに目の前の勉強をしていこうと再度決意させてくれる言葉です。

 

最後に

今回で第四回です。今回は近いページにぎっしり濃く詰まっていたので、1記事10ページも進みませんでした。この記事も普段の読書と同じように2周3周と進めていくので、いつか全部紹介できる日が来たら凄いですね。それはだいぶ先の話になってしまうので、ぜひご自身の手に取ってお読みいただく事をお勧めします。

また『現代語訳 論語』ともう一冊『論語コンプリート』を手元に置いて読んで頂いた方が、意味をスッと解釈できなかった時などにとても役立つと思います。それでは、最後までお読み頂き、ありがとうございました!