佐々木ライフハック ~犬のように生きる~

一途に学び、働き、遊ぶ。そんな社会人学生の日常を綴ります。

論語をビジネスで活用するための現代語訳 ー 教えを求められる人が持つ五つの徳

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 『子禽、子頁に問うて曰く、夫子の是の邦に至るや、必ずその政を聞く。之を求めたるか、抑々之を与えられしか。子頁曰く、夫子は温良恭倹譲にして以て之を得たり。夫子の之を求めしや、其れ諸れ、人の之を求むると異なるか。』

 

子禽が子頁に尋ねた。「孔子先生はどこの国に行っても、毎回政治のやり方について相談をお受けになります。これは先生の方から政治の事について話すことを求められてそうなるのでしょうか?それとも、その国の主君から話を持ちかけられるのでしょうか?」子頁は答えた。「先生は、温厚・善良・恭順・倹約・謙譲の五徳が備わっているから、自然と主君の方から話を持ちかけられるのです。もちろん先生の意思としても、政治を良くしたい思いで国を回られているので、自分から求めているという事も無い訳では無い。ただ、このような仕事の求められ方は、普通の人とはやはり異なっている事は間違いない。」

 

どの会社に勤めるとしても、常に毎回沢山の相談を受け、仕事のアドバイスをして回る人がいる。このようなビジネスマンは、温かみがあり、素直で、謙虚で、無駄な経費を使わず、忠誠心がある、つまり五徳を備えているため、自然と結果が出る。よって周りのビジネスマンから結果の出し方について求められている。本人はいつでも相談にのるので自ら口を出していると見方もできるが、普通の人とは違って自然と仕事が集まってくる。仕事の集め方が違うことは間違いない。