佐々木ライフハック

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こたつのつけっぱなしは何時間まで?火事になる条件と適正時間について

寒い冬に欠かせないこたつですが、「つけっぱなしにしても大丈夫?」「何時間までなら安全?」と心配になることはありませんか?万が一、火事につながる危険性があるなら、正しい知識を持っておきたいですよね。

この記事では、こたつを長時間使用した際の火事のリスクや、実際に発生した火災事例を紹介します。また、安全にこたつを使うための適切な使用時間や、火事を防ぐための対策についても詳しく解説。さらに、こたつの消し忘れを防ぐ便利グッズや、電気代を節約するコツもお伝えします。

こたつを安心して快適に使うために、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

1. こたつをつけっぱなしにすると火事の危険はある?

寒い季節に欠かせないこたつですが、「つけっぱなしにすると火事になるのでは?」と不安に思う方も多いでしょう。実際にこたつが原因で火災が発生したケースも報告されており、使用方法を誤ると危険が伴います。では、どのような状況で火事のリスクが高まるのでしょうか?

1-1. こたつと火災の関係(実際に発生した事例)

こたつによる火災は決して珍しいものではありません。総務省消防庁のデータによると、令和4年(2022年)の1年間で、こたつが原因とされる火災は全国で39件発生しています。主な原因は以下の3つです。

  1. こたつ布団の発火
    こたつ布団を押し込みすぎたり、ヒーター部分に密着させたりすると、布団が高温になり焦げ、最悪の場合発火につながります。

  2. こたつ内で衣類を乾燥させたことによる発火
    こたつの中に洗濯物やタオルを入れて乾かしていると、ヒーター部分に接触して発火する危険があります。特に長時間つけっぱなしの場合、火災のリスクが高まります。

  3. 電源コードの劣化による火災
    電源コードの断線や傷が原因で、ショートを起こして発火するケースも少なくありません。特に、コードが家具の下敷きになっていたり、折れ曲がった状態で使用していると危険です。

1-2. こたつの安全装置の仕組みと限界

最近のこたつには、安全装置が搭載されているものが多く、過熱を防ぐ仕組みが備わっています。代表的なものとして以下の3つがあります。

  • サーモスタット:一定の温度に達すると自動でヒーターをオフにし、過熱を防ぐ機能。
  • 温度ヒューズ:異常な高温を検知すると、ヒーターの電流を遮断する装置。
  • 転倒時自動オフ機能:こたつが倒れたり衝撃を受けたりすると、電源が自動で切れる機能。

しかし、これらの安全装置が正常に作動するのは、こたつが新品または定期的にメンテナンスされている場合に限ります。古いこたつや、長年使用しているうちに安全装置が劣化すると、正しく機能しない可能性もあります。そのため、安全装置がついているからといって油断は禁物です。

2. こたつは何時間までつけっぱなしでも安全なのか?

こたつは比較的安全な暖房器具ですが、長時間使用することで火災のリスクが高まることもあります。では、何時間までなら安全なのでしょうか?

2-1. こたつの長時間使用で考慮すべきリスク(過熱・発火・低温やけど)

こたつを長時間つけっぱなしにすることで、以下のリスクが考えられます。

  1. 過熱による発火のリスク
    こたつ布団がヒーター部分に長時間密着していると、過熱によって発火する可能性があります。特に古いこたつや、安全装置が劣化している場合は注意が必要です。

  2. 電源コードの劣化
    長時間の使用によってコードが熱を持ち、劣化が進むことがあります。断線や被覆の剥がれがあるとショートを引き起こし、火災の原因となります。

  3. 低温やけど
    こたつの中に長時間足を入れていると、低温やけどを引き起こす可能性があります。特に高齢者や子どもは感覚が鈍く、気づかないうちにやけどを負ってしまうことも。

2-2. 専門家の推奨する適切な使用時間とは?(2~3時間ごとの消灯が推奨)

専門家によると、こたつは 2~3時間ごとに電源をオフにし、布団の温度を下げる ことが推奨されています。これにより、過熱や低温やけどのリスクを軽減できます。

また、タイマー機能 を活用し、自動で電源が切れるように設定するのもおすすめです。例えば、

  • 就寝時や外出時は必ず電源をオフにする
  • タイマーを3時間程度に設定し、長時間の連続使用を避ける
    といった工夫をすることで、安全性を高められます。

2-3. 24時間つけっぱなしにした場合のリスクと影響

「24時間つけっぱなしにしても問題ない?」と気になる方も多いと思いますが、安全面だけでなく、電気代の面でもあまりおすすめできません。

  1. 火災のリスク
    24時間連続使用すると、ヒーター部分の温度が高くなりすぎたり、電源コードの劣化が早まったりすることで、火災につながる可能性があります。

  2. 電気代の増加
    こたつを24時間つけっぱなしにした場合の電気代は、1日あたり約184.6円~369.2円(電力料金単価27円/kWhの場合)と言われています。1か月続けると 約5,500円~11,000円 の出費となり、家計にも影響を与えます。

  3. 健康への影響
    こたつに入りっぱなしで寝てしまうと、脱水症状や血行不良を引き起こしやすくなります。特に、睡眠中は体温調節が難しくなるため、体調を崩す原因にもなります。

▶ まとめ:こたつの適切な使用時間は?

  • 2~3時間ごとに電源をオフにするのが理想
  • 就寝時や外出時は必ず電源を切る
  • 24時間つけっぱなしは火災や電気代の面で非推奨

こたつを安全に使うためには、適切な使用時間を守り、タイマー機能や安全装置を活用することが重要です。快適で安心な冬を過ごすために、ぜひ意識してみてください。

3. 実際にこたつが原因で火災が起きたケース

こたつは安全な暖房器具と思われがちですが、使い方を誤ると火災の原因になります。実際に、こたつを長時間つけっぱなしにしたり、誤った使用方法をしたりしたことで、火事が発生したケースが報告されています。ここでは、具体的な事例をもとに、どのような状況が火災につながるのかを詳しく解説します。

3-1. こたつ布団の焦げ・発火事故

こたつ布団がヒーター部分に密着しすぎると、布団が過熱し、最悪の場合発火する危険性があります。特に、布団をこたつの中に押し込みすぎると、ヒーターに直接接触してしまい、高温になりすぎて火がつくことがあります。

実際の事例:こたつ布団の発火事故

ある家庭では、寒さ対策のために厚手のこたつ布団を使用していました。しかし、布団の一部がヒーター部分に密着していたことで局所的に高温になり、焦げ跡ができてしまったのです。幸い、異変に気付いてすぐに電源を切ったため大事には至りませんでしたが、そのまま気付かずに放置していたら、発火していた可能性があります。

特に、ポリエステルやアクリルなどの化学繊維のこたつ布団は燃えやすいため注意が必要です。これらの素材は熱に弱く、こたつのヒーターと接触すると発火しやすくなります。

対策

  • こたつ布団はヒーターに密着しないようにする
  • 厚手の布団を使う場合は、こたつの温度設定を低めにする
  • 定期的に布団の裏側を確認し、焦げ跡がないかチェックする

3-2. こたつ内部で衣類を乾かして発火した事例

こたつの中に洗濯物を入れて乾かすのは、手軽で便利に思えますが、実は非常に危険です。ヒーター部分に衣類が接触すると、乾燥しすぎて焦げたり、最悪の場合発火することもあります。

実際の事例:こたつ内部での発火事故

冬場、ある家庭ではこたつの中に靴下やタオルを入れて乾燥させていました。こたつの温かさで乾燥が早くなるため、毎日のように利用していたそうです。しかし、ある日、タオルがヒーターに触れた状態で数時間放置され、焦げて煙が発生。そのまま燃え広がる寸前で気付いて消火しました。

特に、化学繊維の衣類やタオルは熱に弱く、発火しやすいため注意が必要です。また、長時間放置することで繊維が乾燥しすぎ、わずかな熱でも燃えやすくなるため危険です。

対策

  • こたつ内部で衣類を乾かさない
  • もし乾燥させる場合でも、こたつの外側にかけるなどヒーターに直接触れないようにする
  • こたつを長時間つけっぱなしにせず、定期的に電源を切る

3-3. 電源コードの劣化による火災

こたつの電源コードは、長年の使用や不適切な取り扱いによって劣化し、火災を引き起こすことがあります。特に、コードが折れ曲がった状態で使われていたり、家具の下敷きになっていたりすると、内部の配線が損傷し、ショートして発火する危険性があります。

実際の事例:電源コードのショートによる火災

ある家庭では、こたつの電源コードをソファの下に這わせる形で使用していました。長年同じ位置で使っていたため、コードの一部が圧迫され、内部の配線が断線。ある日、こたつをつけた瞬間にショートし、火花が飛び散って発火しました。幸い、近くに可燃物がなかったため火は広がりませんでしたが、コード自体は焦げて使えなくなってしまいました。

また、ペットを飼っている家庭では、犬や猫がコードを噛んでしまい、そこからショートして発火するケースも報告されています。特に、こたつのコードは床に置かれるため、ペットの目につきやすく、かじられることが多いのです。

対策

  • 電源コードは定期的に点検し、損傷がないか確認する
  • コードを家具の下敷きにしない、無理に折り曲げない
  • ペットがいる家庭では、コードカバーを使用してかじられないようにする

4. こたつの安全な使い方と火事を防ぐポイント

こたつは寒い冬に欠かせない暖房器具ですが、使い方を誤ると火災につながる危険性があります。実際に、こたつが原因で火事になったケースも報告されており、安全な使用方法を知っておくことが重要です。特に、可燃物の配置、定期的なメンテナンス、便利な安全機能の活用がポイントになります。ここでは、こたつを安全に使うための具体的な対策を詳しく解説します。

4-1. こたつの周りに可燃物を置かない

こたつの火災原因の多くは、可燃物がヒーター部分に接触して発火することです。こたつのヒーターは表面温度が100℃以上になることがあり、布団や衣類、紙類などが触れると発火のリスクが高まります。

特に注意すべき可燃物

  • こたつ布団の配置:布団を押し込みすぎるとヒーターに接触し、焦げたり発火したりする危険があります。特にポリエステル素材の布団は燃えやすいので注意が必要です。
  • 洗濯物・タオル類:こたつの中で洗濯物を乾かすと、布がヒーターに触れて発火する恐れがあります。乾燥しすぎると、ちょっとした火花でも燃え広がりやすくなります。
  • 新聞・雑誌・ティッシュ:床に置いた新聞紙やティッシュ箱がこたつの中に入り込むと、熱がこもって火災の原因になります。
  • 座布団・クッション:厚手のクッションや毛布がヒーター部分に密着すると、過熱による発火のリスクがあります。

対策

こたつ布団はヒーターに密着させない
洗濯物をこたつ内で乾燥させない
新聞やティッシュなどの紙類を近くに置かない
厚手のクッションや毛布は使用を控えるか、こたつの温度を低めに設定する

こたつの周囲はできるだけシンプルに保ち、火がつきやすいものは置かないようにしましょう。

4-2. 定期的なメンテナンス(電源コード・ヒーター部分のチェック)

こたつの安全性を保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。特に、電源コードとヒーター部分のチェックを怠ると、ショートや過熱による火災のリスクが高まります。

電源コードのチェックポイント

  • コードの断線・損傷:電源コードが折れ曲がっていたり、ペットに噛まれたりしていないか確認しましょう。断線がある場合は、すぐに新しいものに交換してください。
  • 家具の下敷きになっていないか:ソファやテーブルの下敷きになっていると、コードが傷みやすくなります。コードが圧迫されていると発熱しやすく、火災につながることもあります。
  • プラグ部分のホコリ:コンセント周りにホコリが溜まると、トラッキング現象(ホコリによる発火)が発生する可能性があります。定期的に掃除し、ほこりを取り除きましょう。

ヒーター部分のチェックポイント

  • ヒーターの異常発熱:使用中に異常に熱くなっている場合は故障の可能性があるので、すぐに使用を中止してください。
  • ヒーター周りのホコリ:こたつ内部にホコリが溜まると、発熱によって発火することがあります。特に冬の初めに使い始める際は、掃除機などでホコリを取り除いてから使用しましょう。
  • ヒーターの寿命:こたつのヒーター部分は 一般的に5年~10年が寿命 とされています。長年使っているこたつは、一度ヒーター部分を点検し、異常がないか確認することをおすすめします。

対策

電源コードの断線・傷みがないか定期的にチェックする
コードは家具の下に敷かず、折り曲げないようにする
コンセント周りのホコリを定期的に掃除する
ヒーター部分のホコリを取り除き、異常発熱がないか確認する
5年以上使っているこたつはヒーターの買い替えを検討する

こたつのメンテナンスを怠ると、火災のリスクが高まります。定期的に点検し、安全に使用できる状態を保ちましょう。

4-3. タイマー機能・自動電源オフ機能を活用する

こたつの消し忘れは意外と多く、長時間つけっぱなしにすると火災のリスクが高まります。特に、就寝時や外出時に電源を切り忘れると危険です。そのため、タイマー機能や自動電源オフ機能を活用し、安全にこたつを使用することが重要です。

便利な機能やグッズ

  • タイマー機能付きのこたつ:一定時間が経過すると自動的に電源がオフになる機能がついているこたつを選ぶと、消し忘れ防止になります。
  • スマートプラグ:スマートフォンで電源を管理できるプラグを使えば、外出先からでもこたつの電源をオフにできます。
  • コンセント型の消し忘れ防止タイマー:既存のこたつに後付けできるタイマー付きコンセントもあります。例えば、「リーベックス CT6D」などは、設定した時間が経過すると自動で電源を切ることができます。

対策

タイマー機能付きのこたつを選ぶ
スマートプラグを活用し、外出先から電源管理をする
コンセント型のタイマーを使って、自動で電源オフにする

5. こたつの消し忘れを防ぐ便利グッズ

こたつは寒い冬に欠かせない便利な暖房器具ですが、「つい消し忘れてしまう」という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。長時間つけっぱなしにすると、火災のリスクや電気代の増加につながるため、消し忘れを防ぐ対策が重要です。

近年では、こたつの消し忘れを防ぐ便利なアイテムが多く登場しており、タイマー機能付きのコンセントやスマートプラグ、アラーム付きアイテムなどを活用することで、安全にこたつを使用できます。ここでは、具体的なグッズの種類と活用方法について詳しく紹介します。

5-1. タイマー機能付きコンセントの活用

こたつの消し忘れ対策として最も手軽なのが、タイマー機能付きのコンセントを使用する方法です。このコンセントをこたつの電源プラグに接続することで、あらかじめ設定した時間が経過すると自動的に電源をオフにできます。

おすすめのタイマー付きコンセント

リーベックス(Revex)「CT6D」

  • 設定した時間(1時間~8時間)が経過すると自動で電源が切れる
  • 手元でスイッチを入れるだけなので、操作が簡単
  • こたつ以外にも電気カーペットや電気ストーブにも使用可能

パナソニック「WH3301WP」

  • 24時間のうち、任意の時間帯で自動オン・オフ設定が可能
  • 例えば「就寝前の23時に自動オフ、朝6時に自動オン」のように設定できる
  • こたつのほか、電気ポットや照明器具にも使える

タイマー機能付きコンセントの活用ポイント

  • 寝る前に自動でオフにする設定をする(例:使用開始から3時間後にオフ)
  • 外出時の消し忘れ対策として活用する
  • 電気代の節約にもつながる(無駄な電力消費を防止)

タイマー付きコンセントは手軽に導入できるうえ、設定さえしておけば確実に電源をオフにできるため、特にこたつの消し忘れが心配な方におすすめです。

5-2. スマートプラグで外出先から電源オフ

こたつの消し忘れを防ぐ方法として、近年注目されているのがスマートプラグの活用です。スマートプラグを使えば、スマートフォンのアプリを通じてこたつの電源を遠隔操作できるため、外出先からでも電源のオン・オフを管理できます。

おすすめのスマートプラグ

Meross(メロス)「MSS110JP」

  • スマホアプリでこたつの電源をオン・オフ可能
  • Amazon AlexaやGoogle Homeと連携すれば、音声操作も可能
  • 遠隔でこたつの電源を切れるので、消し忘れがあっても安心

TP-Link「Tapo P105」

  • タイマー機能・スケジュール機能を搭載(自動オフ設定も可能)
  • Wi-Fi経由でスマホから電源管理ができる
  • スマートスピーカーと連携すれば、声だけで操作可能

スマートプラグの活用ポイント

  • 外出後に「こたつの電源を切り忘れたかも?」と思ったときに遠隔操作でオフにできる
  • 音声操作に対応しているため、こたつのスイッチを押さずに電源管理が可能
  • スケジュール機能を活用し、自動でオン・オフを設定できる

スマートプラグは、外出の多い方や「こたつを切り忘れがち」という方におすすめのアイテムです。特に家を空ける時間が長い方や、高齢の家族がいる家庭では、安全対策として導入する価値があります。

5-3. 消し忘れアラーム付きアイテム

こたつの消し忘れを防ぐ方法として、アラーム機能付きのアイテムを活用するのも効果的です。アラームが一定時間ごとに鳴ることで、「そろそろこたつの電源を切る時間」と気づくことができます。

おすすめの消し忘れアラームアイテム

リマインダー付きデジタルタイマー「TANITA TD-384」

  • 設定した時間(例:3時間後)にアラームが鳴る
  • こたつの近くに置いておけば、電源オフのタイミングを忘れにくい

パナソニック「お知らせブザー付きタイマー」

  • 一定時間が経過すると、ブザー音で通知
  • こたつだけでなく、他の家電の消し忘れ対策にも活用できる

消し忘れアラームの活用ポイント

  • 一定時間ごとにアラームを設定し、こたつの消し忘れを防ぐ
  • 就寝時や外出時に鳴るように設定し、「こたつを消す」習慣をつける
  • 高齢の家族がいる家庭でも、音で気づきやすくなる

アラーム機能付きアイテムは、「ついこたつで寝てしまう」「気づいたら何時間も使っていた」という方に特におすすめです。

6. こたつの電気代と経済的な使い方

こたつはエアコンやストーブに比べて電気代が安いイメージがありますが、長時間つけっぱなしにすると意外とコストがかかります。また、安全に使うためには適切な温度設定や節電対策が重要です。ここでは、こたつの電気代の目安や、経済的かつ安全に使う方法を詳しく解説します。

6-1. こたつをつけっぱなしにした場合の電気代(1日約184.6円~369.2円)

こたつを1日中つけっぱなしにした場合、電気代はどれくらいかかるのでしょうか?以下の計算を参考に、具体的な金額を見てみましょう。

こたつの消費電力と電気代の目安

こたつの消費電力は一般的に300W~600W程度です。電気料金の単価を27円/kWh(全国平均)とした場合、使用時間ごとの電気代は以下のようになります。

使用時間 300W(弱) 600W(強)
1時間 約8.1円 約16.2円
6時間 約48.6円 約97.2円
12時間 約97.2円 約194.4円
24時間 約184.6円 約369.2円

つまり、こたつを24時間つけっぱなしにすると、1日で約184.6円~369.2円の電気代がかかり、1か月(30日)続けると約5,500円~11,000円にもなります。これは、エアコンの暖房(1か月約6,000円~12,000円)とほぼ同じくらいのコストです。

強モードと弱モードで電気代が大きく変わる

こたつを「強」で使うか「弱」で使うかによっても、電気代は大きく変わります。「強」モードで使い続けると消費電力が600Wになり、電気代が倍になるため、可能な限り「弱」や「中」に設定することが節約のポイントです。

6-2. 電気代を節約しながら安全に使う方法(断熱材や低温設定の活用)

こたつの電気代を抑えつつ、安全に使うためには、以下のような工夫をするのがおすすめです。

① こたつの設定温度を調整する

  • 最初の30分は「強」にして、その後は「弱」にする
    • 部屋が冷えているときは、こたつを「強」で温めたほうが早く快適になります。ただし、そのまま長時間「強」にすると電気代がかかるため、温まったら「弱」や「中」に切り替えましょう。
  • タイマーを活用する
    • 3時間ごとに電源が切れるように設定することで、つけっぱなしを防ぎながら快適に使用できます。

② 断熱シートやアルミシートを活用する

こたつの熱を効率よく利用するために、こたつの下に断熱シートやアルミシートを敷くのが効果的です。

  • 断熱シート(例:ニトリの「こたつ下敷きマット」)
    • こたつの熱を床に逃がさず、暖かさを長持ちさせる。
  • アルミシート(例:100円ショップの「アルミ保温シート」)
    • 床からの冷気を防ぎ、こたつ内部の温度を一定に保つ。

これらを敷くだけで、体感温度が2~3℃上がるため、設定温度を下げても快適に過ごせます

③ こたつの上に厚めの布団をかける

こたつ布団の厚さが薄いと熱が逃げやすく、こたつ内部の温度が下がりやすくなります。そのため、厚手のこたつ布団を使うことで熱を閉じ込め、消費電力を抑えることができます

  • おすすめのこたつ布団
    • 「省エネこたつ布団」(ニトリ・無印良品):厚手で保温性が高く、電気代の節約に役立つ。

7. まとめ:こたつを安全に使いながら快適に過ごすコツ

こたつは暖房器具の中でも比較的経済的ですが、つけっぱなしにすると電気代がかかり、火災のリスクもあるため、適切な使い方を心がけることが大切です。

7-1. 適切な使用時間と安全対策のまとめ

こたつの推奨使用時間は「2~3時間ごとに消す」のが理想
電気代を抑えるなら、設定温度は「弱」や「中」にする
こたつ布団は厚めのものを使用し、熱を逃がさない工夫をする
こたつの下に断熱シートを敷くと、より効果的
タイマー機能やスマートプラグを活用し、つけっぱなしを防ぐ

こたつは長時間使用しすぎると火災のリスクが高まり、電気代の負担も大きくなります。適切な使い方を意識することで、安全にこたつを活用できるだけでなく、経済的にもお得になります。

7-2. こたつを使う際の注意点を再確認しよう

最後に、こたつを使う際の注意点をもう一度確認しましょう。

こたつの火災を防ぐために

  • こたつ布団をヒーター部分に密着させない
  • こたつの中で洗濯物を乾燥させない
  • 電源コードの断線・ホコリの溜まりを定期的にチェックする

電気代を抑えるために

  • タイマーを設定し、必要なときだけ使う
  • こたつの設定温度を「弱」や「中」にする
  • こたつの下に断熱シートを敷き、熱を逃がさない工夫をする

こたつは適切に使えば、安全かつ経済的に暖を取れる便利な暖房器具です。正しい知識と工夫で、快適な冬を過ごしましょう!