「論語」振り返りvol.9 ー 日々の学びと復習に

 

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はじめに

第九回『「論語」振り返り』の記事です。4月最終週は全て論語の振り返りです。仕事と学校とギリギリのスケジュールで回していましたが、論語周回のリズムが崩れるといつも良い事が無いので、今週は論語に集中。しっかりと自分に落とし込んで先生の教えを守っていこうと思います。

 

本記事の内容

『現代語訳 論語』と『論語コンプリート/野中根太郎/成文堂新光社』の2冊を読み比べつ形で進んでいきます。古典を読む際は「訳者」の違う本を2冊以上同時に読むことがお勧め。同じ原文でも表現する現代語が違えば、捉え方も大きく変わってきます。

 

「現代語訳 論語」からの引用

P149「顔回は人の道である<仁>のことをおたずねすると、先生はこういわれた。「自分の欲に克ち、<礼>という規範に復る[克己復礼]が<仁>ということだ。一日でもそれができれば、世の中の人もこれを見習い、仁に目覚めるであろう。仁を行うのは自分しだいだ。人に頼ってできるものではない。」

顔回が、「その具体的なやり方をお教えください」と願うと、先生は言われた。「礼にはずれたことは、見ず、聞かず、言わず、せず、ということだ。」

これを聞いた顔回は、「この回は至らない者ですが、このお言葉を実行して行きたいと思います。」といった。

 顔回と先生の会話の一説。まず「一日でもそれができれば、世の中の人もこれを見習う」という部分、仁であることは簡単では無くとも、小さな積み重ねが仁をつくるという事を表している言葉。

 また「礼に外れたことは、見ず、聞かず、言わず、せずということ」という部分は、『意図的に』というメッセージが込められていると解釈しています。自ら意図的に見る、聞く、、、と行った事をしない事が大切だと。再度自分の腑に落として実行して行こうと思います。

 

P150「仲弓が<仁>のことをおたずねすると、先生はこういわれた。

「ひとたび家を出て人と接するときには、大切な客を接待するつもりで接し、人民を使うときには、大切な祭祀を担当するときのつつしみ深さを忘れないように。自分が望まないことは、人にもしないように[己の欲せざる所は人に施すこと勿かれ]。そのようにつつしみ深くすれば、君主や重臣から怨まれることはない。」

仲弓は、「この雍は至らないものですが、このお言葉を実行して行きたいと思います。」と言った。

 仲弓と先生の会話の一説。一つ目に上げた<仁>の話題である点と、仲弓の回答が顔回と同じ点に着目したいところです。この章は顔回の章になっており、顔回が最も話が合う弟子と先生から言われていた背景が、この<仁>への興味深さであるのではないかと推測できます。

 

P152「子張が<明>(聡明・明智)についておたずねすると、先生はこういわれた。「いかにも本当のように聞こえる悪口や、いかにも真実であるかのように肌にも迫る訴えに対して、その嘘を見破るようなら<明>と言っていい。そうした嘘をしっかり退けるようなら、先を見通す見識があると言っていい。」

  明について先生が回答した一文。信じることの本質と捉えてこの文章を受け取っています。正しく疑って正しい選択が出来るようになることで、初めて人を信じて正しい行動がとれるようになると、気付きを与えてくれた言葉です。普段から無意識的にしている情報の精査を言語化すると、こういった言葉になるという事ですね。

 

P156「先生がいわれた。「訴訟を処理する能力においては、私もほかの人間と同じだ。しいて違いをいうなら、私は民を安心させ訴えをなくさせるように努力する。」

 先生の言葉。私の場合はマネジメントの文脈で本文を解釈しています。訴えが発生する前に<礼>に反しているかに気付けることが大切で、そのような気遣いが出来るから訴えを減らすことが出来るという背景があると捉えています。

 

P157「君子というものは、人の美点を励まして向上させ、逆に悪いところは正して無くさせる[人の美を成す。人の悪を成さず。]。小人はこれとまったく逆のことをする。」

 先生の言葉。ハッとさせられる一文。管理職である程度成功を収めている人は皆共通して持っている教育感の一つだと感じます。ここで言わんとしていることが様々なビジネス書に言い回しと表現方法が変わって書かれているのみで、原文から学び、自分の経験と合わせて扱える言葉で自分の腑に落としていきたいですね。

 

最後に

 今週1週間は論語集中週間。という事で、1ページ1ページ深く刺さった文章を沢山紹介する事が出来ます。そろそろ振り返りも第10回を迎えますが、そろそろ原文を抜粋する本も変更するべきか。色々考えがあるので、ひとまずこのまま継続して振り返りを行っていこうと思います!

本日も、最後までお読み頂き、ありがとうございました!