『7つの習慣』実践チャートー年末年始の振り返りに

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初めに

年末年始の恒例行事

毎年この時期は「『7つの習慣』を実践出来ているか確認」で、速読ですが1周本を読み切るようにしています。このような名著は何十回読んでも毎回新しい気付きや発見を与えてくれるので、興味があっても実際はまだ読んだことが無い人などは時間をつくって一度最後まで読み切ることを強くお勧めしたいです。

 

そして本日恒例の振り返りを行っていた際、1周読む習慣に追加して簡単なフォーマットで振り返りが出来ないかと考えそれを記事にしています。

 

『7つの習慣』とは

著者 スティーブン・リチャーズ・コヴィー

タイム誌が選ぶ世界で最も影響力のあるアメリカ人25人の一人に選ばれる。経営者の父の元に生まれ、学習の途中で「ビジネス」より「教育」や「リーダー育成」の仕事に面白みを覚える。ユタ大学を卒業後、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得、その中で「組織で働く人間」に強く興味を持つことになる。その後ブリガムヤング大学で経営学を教え、コンサルティング、アドバイス、トレーニングなどの仕事にも携わる。その間に「バランスの取れた一連の原則を順序だて、リーダーシップとマネジメントの総合開発プログラム」の開発に関心を持つ。(これがやがて『7つの習慣』になる)

 

超要約

『7つの習慣』は「”ルーツ”を示し、”翼”を授けてくれる」書籍です。物事の根底にある原理原則を知り、常識に捕らわれず新しい世界を作るための挑戦を後押ししてくれます。書籍内にも「子供たちに後々まで残してやれるものは二つしかない。一つは”ルーツ”であり、もう一つは”翼”である」という言葉が紹介されています。

 

本記事の内容

内容を詳細までご存じで無い方

『7つの習慣』を簡潔に要約し、自身の行動と照らし合わせて振り返りを行うためのフォーマットを提供します。上記に記載の通り、まだ読んだことが無い人だけでなく、内容は知っているが説明したり解説するほどの理解に及んでいない、復習をしたかったが再読する時間を取れていないという方にもお役に立てる内容です。私自身が振り返るために作成したものなので不十分な部分はご自身で加筆などを行い、アレンジして活用して頂ければと思います。

 

既に内容をご存じで実践中の方

それぞれの「チェックポイント」のみ目次で飛びながら確認して頂けると、簡単に実践の振り返りが出来るようになっています。

 

7つの習慣実践チャート

第一の習慣 主体的である

「意識的に努力すれば必ず人生を高めれるという事実ほど、人を勇気づけるものが他にあるだろうか。」-ヘンリー・デイヴィッド・ソロー

要約

『夜と霧』でV・E・フランクルが行った言動を元に「主体的」であることの意味をまとめている。人間だけが授かった、人間を人間たらしめる四つの能力(自覚・想像・良心・意思)を使う事で、他の動物には出来ない『本能や調教とは関係なく、自分で新しいプログラムを書き、無限の可能性を手に入れる』ことが出来ると主張。主体的に行動する上で「関心の輪」と「影響の輪」を区別し、Ⅰ直接コントロール出来る問題とⅡ間接的にコントロール出来る問題、Ⅲコントロールできない問題の3点全てに対して解決策を講じ反応型から変化型へのシフトを説いている。

チェックポイント

①普段の会話の中で「~であったらよかった」「~は出来ない」「~しないといけない」など、反応的な言葉を使ったり聞いたりしていないか。

②自分が反応的な態度を取りやすい事象を取り上げ、直近で自分が主体的に行動出来ていたかどうかを確認する。刺激と反応の間にはスペースがあり、そこには選択の自由が存在する。その自由を生かすことを自分に約束する。

③仕事や私生活で抱えている問題を一つ選び、コントロール下にあるかどうか確認する。それを判断した上で、影響の輪の中で出来る事を一つ決め、実行する。

 

第二の習慣 終わりを思い描くことから始める

「我々の後ろにあるもの(過去)と我々の前にあるもの(未来)は、我々の内にあるものに比べればとるに足らないものである。」-オリバー・ウェンデル・ホームズ

要約

自分の葬儀に参列した人々(両親、パートナー、子供、同僚、友人等)が、自分の人生をどのように語って欲しいか。「すべてのものは二度つくられる」という原理原則から、人生のゴールを思い描く事の重要性を示す。すべてのものはまず頭の中で創造(知的創造)され、次に実際にかたちあるものとして創造(物的創造)される。気高く、バランスが取れ、揺るぎない見事な人格を形成するために心の四つの要素(安定・指針・知恵・力)が一つにまとまり、調和が取れ、個々の要素が互いを高める状態をつくる必要がある。そのために四要素の源となる「自分の人生の中心」を見つける事を説いている。様々存在する人生の中心(配偶者、家族、お金、仕事、所有物、娯楽、友人、敵、教会、自己、等)の中で、著者は『原則中心』である事を説き「原則以外のものを中心にしたパラダイムを通してみるのとでは、目の前に広がる人生はまるで違ったものになる。」と示している。

チェックポイント

①自分の葬儀の場面を思い描いたときに感じたこと、考えたことはしっかり区別し確認できるようになっているか。

②日常から離れる時間をつくり、人生のミッション・ステートメントを書いてグレードアップしているか。

③自分の中心を理解し、行動パターンに納得出来ているか。

④個人のミッション・ステートメントに活用できるアイデアや引用句を集めているか。

⑤一番近いプロジェクトのゴールを思い描けているか。

 

第三の習慣 最優先事項を優先する

「大事を小事の犠牲にしてはならない」-ゲーテ

要約

明確になった「優先すべきこと」を日々の生活の中で優先して行えるようにする習慣。それらは必ずしも「やりたい事」では無いという側面が「成功者たちの共通点は(中略)自らの嫌だという感情をその目的意識の高さに服従させているのだ」という言葉か読み取れる。優先する必要のない物事に「ノー」をはっきり言えるためには燃えるような「YES」つまり、四つの能力の四番目”意思”を活用すると説く。重要度と緊急度のマトリクスを使い第Ⅰ~第Ⅳ領域のうち、第二領域(重要だが緊急では無いタスク)にいかに取り組めるかが重要であり、それを実行するための時間管理ツールや著者が作成したフォーマットも共有されている。

チェックポイント

①今まで取り組んで来なかった第二領域の稼働を挙げ、紙に書いて実行する。

②時間管理のマトリクス(第Ⅰ~第Ⅳ)に自分が推測する時間の割合を記載し、実際に行った過去のスケジュールと比較する。推測通りか、それで目標達成できるかを考える。

③人に任せられそうな仕事をリストアップし、適切な人、教育プランを考えておく。

④一週間単位の計画を立てる事を決意し、計画を立てる時間をスケジュールに組み込む。

⑤現在使っている時間管理ツールを見直す。

 

第四の習慣 Win-Winを考える

「黄金律は暗記した。さあ、実行しよう。」-エドウィンマーカム

要約

Win-Winを考える」は人間関係を育てていくためのリーダーシップの習慣である。Win-Winの関係を構築する上でWinかLoseの二択ではどちらかがLoseになる場合があり、Win-Winの構築には No Deal(取引しない)の選択肢を持つ必要性を示す。Win-Winの原則には人格によって人間関係ができ、そこで協定が出来る。特に人格では自分と相手のWinを考える「勇気」と「思いやり」が重要である。ただそれを実行するためには「システム」と「プロセス」が必要であり、それらはそれぞれが今置かれている状況や立場によって変化対応する必要があると説く。

チェックポイント

①近い将来誰かと何かを決めなければならない状況を思い浮かべる。そして勇気と思いやりのバランスを取ってWin-Winの解決策を考える。

②生活の中でWin-Winパラダイムをより実践するために取り除くべき障害をリストアップし、自分の影響の輪の中で出来る事を考える。

③自分の人間関係の中でWin-Winの協定を結びたい人を考え、相手と自分のWinとなるような結果をリストアップしてみる。見つからない場合はお互いのためになる解決策を話し合うつもりかどうかを聞いてみる。

④人生において大切な人間関係を3つ選び、それぞれの信用口座にどのくらいの残高があるかを書き出す。また今後そのような預け入れが必要かを書き出す。

⑤自分が持っている脚本がWin-Loseになっていないかを確かめる。

⑥困難な状況にあっても、お互いのためになる結果を本気で探そうとしている人を手本にする。

 

第五の習慣 まず理解に徹し、そして理解される

「心には理性ではわからない理屈がある」-パスカル

要約

学校で習う”読み””書き””話し”とは違い、”聴き”の教育は少ない。また人格を人間関係を土台とした人格主義の”聴く”を学べる場はほとんどない。「聞く」姿勢には5つのレベルがありⅰ無視、ⅱ聞くふり、ⅲ選択的に聞く、ⅳ注意して聞く、ⅴ相手を理解しようと聴く。このⅴのみパラダイムが大きく違う。人間は満たされている欲求は動機にならない。(「空気が欲しい」と思わないのは満たされているから)つまり人の動機になるのは満たされていない欲求であり、この「理解され、認められ、必要とされ、感謝されたい」という心理的欲求を満たすことで初めて、相手に影響を与え、問題の解決へと向かう事が出来る。この大きな欲求を満たすことがあらゆるコミュニケーションの場で大きな鍵を握っている。『診断をせず処方する医者を信用するか?』と、自身のコミュニケーションで『まず、理解に徹する』ことが出来ているかと読者に問う。

チェックポイント

①信用口座が赤字になっているような相手を見つけ、その人の視点に立って気づいたことをメモに残す。その後その人に会って本気で理解するつもりで話を聞き、自分の考えがあっていたかを確かめる。

②「共感とはどういうことか」身近な人と共有する。

③人々が話している様子を観察する機会があったら、両耳をふさいで数分間眺めてみる。言葉では伝わらない感情を読み取ることが出来るか確かめる。

④今後誰かの話を聞いていて、つい自分の話を持ち出したときは素直に謝ってみる。このような態度は信用口座への預け入れになる。

⑤今後自分の意見を述べる時は共感した上で行ってみる。相手の考え、立場を相手以上に上手く説明する。それから、相手の視点に立って自分の考え、立場を説明し、理解してもらう。

 

第六の習慣 シナジーを創り出す

「私は、聖人の願いを己の指針としたい。危機的な問題においては結束を、重要な問題においては多様性を、あらゆる問題においては寛容を。」-大統領就任演説 ジョージ・H・W・ブッシュ

要約

シナジーはあらゆる人生において最も崇高な活動であり、他の全ての習慣を実践しているかどうかの真価を問い、またその目的でもある。人間の四つの能力、Win-Winの精神、共感の傾聴スキル、これらを総動員し人間関係を構築し、信頼と協力を生んだ先にシナジーは存在する。個々の関係構築が部分として存在し、それぞれが触媒となる事で全体の合計が個々の部分の総和よりも大きくなる。お互いが人格主義を体現している関係下で全ての原則が実行され果たされることで、お互いに無い『第3の案』見つける事が出来る。それによってそれまで考えてもみなかった新しい道が拓ける。

チェックポイント

①自分と考え方がまるで違う人と一人思いうかべ、どうすればその人と第3の案を見つける事が出来るかを考える。そして今自分が直面しているプロジェクトの意見をもらい、相手の考え方を尊重して耳を傾ける。

②自分をイライラさせるメンバーをリストアップする。自分がもし精神的に自立をしているなら、その人との違いを生かしてシナジーを創り出す方法を考える。

③もっとチームワークを高めてシナジーを創り出したいと思う状況を一つ挙げる。そのためにはどのような条件が必要で、それらを揃えるには何が出来るかを考える。

④今後誰かと意見が違ったり対立した時は、相手の立場の裏にある事情を理解するように努力してみる。その事情を考慮して、お互いのためになる創造的な解決策を話し合ってみる。

 

第七の習慣 刃を研ぐ

「ときに小さなことから結果が生み出されるのを目にするとき、こう考えてしまう。小さなことなど一つもないのだ。」-ブルース・バートン

要約

第7の習慣は、人間を作っている四つの側面(肉体・精神・知性・社会/情緒)の刃を研ぎ、最新再生させるための習慣である。これをすることで第一から第六の習慣を実行可能なものに変化させる。最低限の運動、聖書を読む・親孝行する、テレビの時間を制限する、本を読むなど第一~第三の習慣を磨く事と、実戦を繰り返して第四~第六の習慣を研ぐ方法を示す。それらを今より高い次元で学び、決意し、実行を繰り返すことで、平行では無く斜め上の曲線「成長の螺旋」を描いて豊かな人生を送ることが出来るようになる。

チェックポイント

①肉体を健康的な状態に維持する活動をリストアップし、ライフスタイルに合っているか、楽しみながら続けられるかを考える。

②①の活動から1つを選び、実際に1週間実践をしてみる。続けられるか続けられないかを評価し、必要に応じて活動を工夫したり変化させたりしてみる。

③精神的側面と知的側面も同様に行う。

④毎週四つの側面それぞれについて「刃を研ぐ」活動を書いて決意し、実行し、結果を自己評価する。

 

まとめ

私的成功

第一の習慣は人間だけに授けられた四つの能力(想像・良心・意思・自覚)に従って主体性を身に付ける事で「今までの教育や社会の常識が必ずしも正解とは限らない」というスタンスを手に入れる。第二の習慣では”想像”と”良心”を活用して自分の奥深くにある基本のパラダイムと価値観を見つめ、自分の将来に触れる知的創造を行う。そして第三の習慣では、知的創造で思い描いたビジョンをかたちあるものに変える物的創造の習慣となっている。

公的成功

第四の習慣は個性主義の表面的なテクニックでは無く、人格から生まれる信頼に満ちた人間関係の中でシステムの活用とプロセスを踏むことによって更に強いパラダイムとなる。そのプロセスとして第五の習慣”傾聴”によってコミュニケーションの神髄を捉え、第六の習慣シナジーを生むことでそれぞれが見いだせなかった第3の案によって、奇跡としか言いようのない結果に到達できる。

最新再生

そして第七の習慣では、第一~第六の習慣を実行可能とするために必要な個人のPC(成果を生み出す能力)を磨く習慣を体得する。それらを常に高い次元で学び、決意し、実行をし続ける事で、人生に「成長の螺旋」を手に入れる事が出来る。

 

 

最後に

まとめのまとめ

『7つの習慣』は最後、再びインサイド・アウトの話題で締めくくられています。そこには、著者の脳裏に強烈に刻まれたある書籍の一説の要約が紹介されており、それは「刺激と反応の間にはスペースがあり、そのスペースをどう使うかが人間の成長と幸福の鍵を握っている」というものです。この文章に出会ってから著者のパラダイムが大きく変わり「選択の自由」を確信させる出来事とあります。著者が我々に残してくれた『7つの習慣』にある一説一説が我々現代人に贈ったツールであり翼であるからこそ、我々はこれらを骨の髄まで浸透させ、新たな道を次世代に残していきたいですね。

後書き

私が毎年行っている『7つの習慣』読み直しを皆様に共有できる形にしながら一日を過ごしました。冒頭でもお伝えした通り、軽く10周以上している現在でも新しい言葉や気付きが出てくるのが不思議でたまりません。おそらく自分が少しは成長している証拠でしょうか。実践チャートを書いていて感じたのは7つの習慣を実践する難しさです。とても簡単にできる事では無く、自らの人生に責任を持って煮え滾る熱量を持っていないと壁を乗り越えることは出来なそうですね。毎年気づき、学びをくれる本書と、最後まで読んで頂いた皆様に感謝を表して、記事を終えたいと思います。

 

 もっと詳しく学びたい方へ

 

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完訳 7つの習慣 人格主義の回復

 

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