大学生が「営業系インターン」を経験するメリットと、就活に生かすコツ

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最近「営業職を経験したい」という大学生が増え、現場経験が出来るインターンへの募集が定員を超える事が多くなってきています。私は大学へ行かずに18歳からベンチャー企業で営業にドップリ浸かり、管理職になってから大学へ通いだしたという経歴ですが、心から「営業会社へ就職して良かった」と実感しています。

大学生の多くは営業を通じて「コミュニケーション能力を高めたい」「営業ノウハウを盗みたい」「大人と関わる体験をしたい」「社会人のように働いてみたい「自由な間に沢山お金を稼ぎたい」「チームで目標を追ってみたい」「自由な働き方を体験してみたい」など理由は様々ですが、突き詰めるとほとんどが「就活に生かしたい」「就職後にスタートダッシュを切りたい」という理由が根底です。

そこで今回はインターンで営業職を体験することに賛成の立場の自分が、なぜ営業職を経験する事が就活に有利に働くのか、そしてそれはなぜなのか、お伝えできればと思います。そしてこの記事を見た大学生や営業職に転職を考えている若手などの背中を押せればそれ以上のことはありません。

また本記事の後半に「営業系インターンで成長するために行った方が良い行動」も載せておりますので、気になる方は目次からジャンプして頂いてもかまいません。既に働いている人は力になれる内容があると思います。

 

 

なぜ、営業系インターンの経験は就活を有利にするのか

まず大前提として、ここで言う営業系インターンとは「長期インターン」です。たまに短期インターンを希望される学生がいますが、そういう場合はよっぽどの理由がない限りお断りさせて頂いています。というのも、営業で得られるものは「短期間で身に付くスキル」では無く「時間をかけて培われる考え方やマインド」だからです。

採用担当は面接者の最低限のスキルを除けば、本人の「考え方」や「思考のクセ」「価値観」を見ています。それが更に企業を伸ばす上で必要となれば採用、不要となれば不採用です。その際、以下に上げる「考え方」「価値観」を得られるのは営業系インターンの最大の強みと言えます。

 

就活が有利になる理由1「お金の流れが理解できるようになる」

営業職を経験する事で企業の中でお金がどのように回っているのかを理解できるようになります。というのも、どの企業においても「売上をつくる部署」というのは「営業部」しかありません。視点を変えれば「エンジニア」や「サポート」「広報」なども売上には貢献していますが、それらから繋がったビジネスを契約まで完了させるのは営業部の仕事になります。

自分たちが作った売り上げが企業に入り、そこから「管理部」「人事部」「経理部」「総務部」「役員」「配当」、、、様々なところに入っていくことになります。

最初初めて営業部で売り上げを作るときは「自分が作っている売り上げに対して、自分に入ってくるのはこれだけ!?」と思う方が一定数いるのですが、ここの「自分に入ってくるのはこれだけ」という部分では無く、『企業ってこんなに稼いでも全然余らないんだ』というコスト意識が芽生えればこれ以上の報酬はありません。

企業で働いて実際に給料をもらったことが無い人ではなかなか理解できない金銭感覚なので、学生のうちから売り上げの何%が自分に還元されるのか、そして企業を運営するためにはどのくらいの売上が必要なのか、それを知れるのは営業現場です。

 

就活が有利になる理由2「トキ感覚が身に付く」

「トキ感覚」とは1分1秒に対する感覚です。感覚とは「時が、ゆっくり流れているなぁ」や「もう17時!?」のように、時間に対してどのような感覚を持っているかという点になります。

営業現場に入るとまず必要になるのが「月間目標」です。この月間目標を手にした営業パーソンは「1ヵ月間で営業に使える時間」を算出し、「日々の獲得効率」を参照して「着地予想数字」を出します。この数字に不足があれば「課題」を見つけて「アクションプラン」を決めるのです。そしてアクションプランをスケジュールに落とし、営業と行動変化を繰り返すことで目標数字に到達できます。

当たり前のように書いているのですが、上記を行うために必要な時間は想像以上に少ないと思った方が良いです。月初1日の段階で計画して1週間経つと8日、それから1週間でもう15日です。この時点で月の半分が終わっているためペースが落ちると間に合わなくなります。

このような体験を何度もすることで「中長期課題」に取り組む重要性が身に付きます。中長期課題に取り組む=来月や再来月の準備を仕込んでおくという行為が目標達成において重要という考え方を大学生のうちに持つことが出来れば、面接に挑む際のスタンスも大きく変わるでしょう。相手企業の今後の経営戦略から、必要とされている人物像とスキルを選定し、自分に有るもので勝負するといったところです。

このように「今日の数字」も「明日の数字」も「来月の数字」も全て今日の行動で積み上げていくものと理解すると、1日8時間の中でいかにして目標達成するかというビジネスマンに共通する課題と戦うフィールドに立つことが出来ます。

 

就活が有利になる理由3「本当のコミュニケーションが理解できる」

コミュニケーション能力という言葉には様々な解釈があります。その中で『ビジネスに役立つコミュニケーション能力』が身に付くのは営業経験の大きなメリットです。

まず物を販売するとなると「顧客となるお客様が望んでいる未来」を想像し、「現状抱えている課題」を見つけ、「新しい行動パターンを提案」し、「得られるメリットの対価に相応しい金額」で提案をする必要があります。そして提案をしている間にも「相手が気持ちよく聞けるリズム」で「不信感無く情報を収集」し、「心から共感できるアプローチ」を経て、「力強くクロージング」までもっていく必要があります。

これらの過程全てがコミュニケーションであり、単に「仲良くなる力」「空気を読む力」「好かれる力」など一言で表せる能力ではありません。

なぜどの企業も「コミュニケーション能力がある人」が欲しいか、それはコミュニケーション能力がある人が希少だからです。そもそも全就活生の2%しか長期インターンを経験していない今だからこそ、長期インターンでコミュニケーション能力を身に付けている人は希少であると考えて間違いないでしょう。

成績が出ている先輩の営業を盗み、自分で実践していく中で改善を繰り返し、自立して結果を出すというところまで耐える事が出来れば、間違いなく就職後の活躍も見えます。おそらく大人でもそのステップを踏み損ねている人が多いのが実情です。

 

就活が有利になる理由4「実体験と実績が手に入る」

最後に、そして一番大きいメリットが「実体験」と「実績」が手に入る点です。特に営業系インターンで多い「フルコミ制度」で働いた経験は宝になるでしょう。そもそもフルコミとは、従業員としてではなく、企業と「業務委託契約」を結ぶ働き方で、「働く対価」では無く「結果への対価」として支払いが発生します。

つまりいくら働いたとしても結果が出なければ支払いはゼロ、少しの時間でも大きな結果を出せば給料は周りの2倍3倍です。まさしく「小さい会社を経営する経験」です。

営業会社で働いて最初から大きな結果を残せる人はほとんどいません。なので最初は稼げない人が多く、ほとんどの人がここで辞めます。最初は「営業力を身に付けたい」と意気込んで入ってくるのですが、「自分には向いてない」や「生活が厳しい」という理由で退職します。そもそも「営業力が無い」から入ってきたはずですが、「自分には向いてない」というのは本末転倒です。それを努力を通じて乗り越えるために入り、乗り越えた先にある未来を手に入れるために長期インターンに応募したことを忘れてはいけません。

このように入って早々忍耐力が試される局面、この辛さは社会人の先輩である面接官は知っています。ほとんどの大人が知っています。だからこそ、耐えられることも知っています。そこで逃げるか逃げないか、しっかり自分の過不足と向き合う度胸と忍耐があるかが試される場です。

これらを経験しながらも「1年」でも営業系インターンを続けた場合、ほとんどの面接官から「忍耐力がある」と評価してもらえると思います。また「辛かったけど必死の覚悟で乗り越えました」という発言が心から出来るはずです。こういった骨のあるアピールというのは「他の人が越えられない辛い局面や難題をクリアした人」しか手に入らない黄金アピールになるでしょう。

 

営業系インターンで積極的に行った方が良い行動

既に営業系インターンで働いている人に向けて、その素晴らしい時間を最大限生かすためのコツをいくつか紹介させて頂きます。

 

行うべき行動1「トップセールスとの共有時間を増やす」

まずもしそれが可能な環境であれば、最も売り上げを作っている人材をコミュニケーションを増やした方が良いです。というのも、仕事というのはとても単純で「結果を出した人が評価される」環境です。つまり「課程は評価の対象にならない」という事です。

トップセールスは常に結果に向かって行動をしているため「無駄な雑談」や「目的の無いミーティング」を嫌います。自分のセールスの時間が削られる方です。なので不必要に教育もしてこないので、自分で考えないといけなくなります。

自分から勉強する習慣が無い人からすれば「なぜ教えてくれないのか」「教えてくれないとできない」と思ってしまう場合もあるのですが、「そんなことは自分以外の人から教わってくれ」というのがトップセールスの思考です。

つまり、トップセールスと関わる事でその人の思考や基準を体験することが出来、どんな行動をとることが自分の結果に紐づくのかを理解できるようになります。

 

行うべき行動2「上層部の人と関りを増やす」

1と全く同じ理由ですが、チャンスがあれば企業の上層部と関りを持つように動きましょう。インターントップセールスも十分立派ですが、やはり社会人の人脈には勝てません。社会人で結果を出している人は社内からも社外からも必要とされるため多くの人脈を持っています。自分が行きたい企業の人事部と繋がっているなどもザラです。

普通に働いている従業員の場合、そういった上層部の間に中間管理職が挟まる事が多く、直接かかわるという事が出来ないケースが意外と多いです。そのため「インターン」で「結果を出す」という行動で注意を引き、上層部と関わるチャンスを掴むことを狙うべきでしょう。

 

行うべき行動3「1位を目指す」

最後にお伝えするのは「1位を目指す」という事です。前述した内容にも共通する部分ですが、人の成長というのは関わる人のレベルで決まります。例えば平凡な草野球チームで野球をする場合と、甲子園常連校で野球をする場合は得られるものが違いますよね。(※どちらが良い悪いの話ではありません。草野球も十分面白いですし良い経験が出来ます。)

自分が1位を目指すようになると、自分の周りには「1位を目指していない人」が沢山いる事に気づくはずです。このコミュニティの中に居ては上に昇り詰める事が難しいことに気づくのが第一ステップで、そこから「1位を目指しているコミュニティ」に自分から率先して関りに行くようにしてみてください。

自分が属する環境を変えた際、大きな違和感を感じるという経験をすることが出来、この「違和感を感じる」という点が非常に重要です。「違和感がある」=「普段行っていない」=「結果が出る思考ではない」という事です。なのでこの違和感を感じる環境の中でいかにして基準を合わせていくか、いかにして価値基準を合わせていくかという課題に立ち向かい続け、いつか、この違和感を感じなくなる状態へ向かって努力するのです。

そしてこの違和感を感じなくなった時には、逆に今までいた自分のコミュニティに違和感を感じるようになります。ここまでもし学生のうちに身に付ける事が出来れば、どんな企業でも活躍できる人材になっているのでは無いでしょうか。

 

最後に

今回は主に大学生に向けて記事を書く形になりましたが、後半は企業で働く大人でも当てはまる内容になっていると思います。日々マンネリ化した生活の中に居るといつの間にか自分の当たり前が形成され、一般的な基準に違和感を感じなくなってしまいますよね。やはり企業を活性化するためには従業員が活性化する必要があり、全員が向上心を持って仕事に取り組めるような環境を管理職は作っていくべきだと日々感じます。

そして何より、この記事を書いている自分自身がこれを体現し、成功や失敗を経て更に汎用性のある思考や仕組みを提供できればと思います。最後までお読み頂き、ありがとうございました。