若手社員に行動優先型である事を進める理由 ー 知識ではなく知恵を

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教育の現場では多くの”区別”があり、この区別の数こそが市場価値にリンクしていると考えています。どれだけの役割において(横の軸)どれだけの成果が出せるか(縦の軸)と定義したとき、縦の軸を構成する要素が区別の数です。中でも本日は若手社員にまず教えるべきことの一つ”行動優先”を書きたいと思います。

 

思考優先型と行動優先型

行動優先の対比は思考優先です。大雑把に言うと「行動してから考える」と「考えてから行動する」の違いですが、その前提にいくつか条件を付ける事で行動優先であった方が良い理由がハッキリします。

 

行動優先の前提に必要な考え方

「お金を払ってでも苦労を取れ」

古いかも知れませんが私が大切にしている考え方です。若いというのは良い意味で一定以上の責任が無く、道を外れた失敗でなければ上司が補ってくれることが多いはずです。(そのために上司がいます。)

そう考えると「自分の結果を守ること」で「権限を得る」以外に若手が得られる特権に「失敗体験」があります。そしてこの失敗経験というのが後に選択肢の幅とプレッシャーへの胆力に繋がってきます。

自分から大変な仕事を取りに行き、自分が「こうしたら上手くいくと思う」ことを全力で行うことです。またこの時に大切なのが「上手く行くと思う方法で」「結果が出るまで」行うことです。まず自分が「上手く行く」と思ってないプランを実行する時点で”他責”です。自分では上手く行かないと思っているけど、会社のガイドラインに沿ってやってみる。などでは一生成長はしないと思います。「結果が出るまで行う」は、もしこれ以上やっても結果が出ないのであれば上司が止めに来ます。またもし止めに来られなくても「行動し続ける」という点においては相当な経験が詰めるはずです。

今の若手は「知識」はあるものの「行動力」と「胆力」に課題がある人材が多いので、逆にここを身に付けるだけで強みにすることが出来ます。

 

守破離

ほとんどの方が知るようになった「守破離」という考え方はビジネスの場でも重要です。「守」は会社にあるマニュアルやスクリプトを完全に意図通りに再現できる状態まで成長することを言います。この守をおろそかにしてしまう人で大きく成長する人はほとんど見たことがありません。

車輪の再発明」という言葉がある通り、自分が悩んでいることはほぼ確実に誰かが先に悩んでいます。その上で会社のマニュアルやスクリプトが準備されているので、まずはそれを上手く活用することを考えましょう。

自分のMISSIONが100%で達成できるようになったら次の「破」です。「守」で基礎が出来ている状態をつくる事で、自分で失敗のリスクを賄えるようになります。既にこの時点で立場が上がっている方が多いはずです。立場が上がる=権限が増える=「破」に取り組めるという順番でチャンスが巡ってきます。今回は若手社員を対象とした内容なので、「離」に関しては割愛します。

 

行動優先で得られるもの

1、信用

行動優先で得られるものの1つ目は信用です。プロジェクトはPDCAのサイクルで回っていますが、PDCAの質を上げる要素は「実行の質」と「実行の速度」にあります。いかにPの通りに実行し、いかに速いスピードで回すかです。

そのため会議や研修で学んだことを、その会が終わった1分後から行動する人と、一度整理してから行う人とではその時点で経験値が変わります。また思考優先の場合「こうした方がもっと上手く行く」「こっちの案も捨てがたい」など、悪気が無くてもPと行動がずれてしまうことがあります。PとDが1°でもずれた場合PDCAの質が下がるので、PDCAの精度、または指示を出した上司の計画の精度が下がることに繋がります。

そのため「知った」→「とりあえずその通りやってみる」というように、思考する前に一度行動をする癖を付ける事で「この人は教えたらやる」「この人はすぐに実行する」という信用に繋がってきます。

 

2、知恵

2つ目は知恵です。知識とは「知っていること、その内容」を指し、知恵とは「物事を処理する能力」を指すと考えています。つまり「こと」と「能力」で全く意味が違うのです。

例を挙げると「チャーハンの作り方」をユーチューブで10回見た人と、実際に「チャーハン」を10回作ったことがある人が、今から同時にチャーハンを作った場合、どちらの方が上手く作れるでしょうか?ー私は後者だと思います。この知識と知恵は様々な方法で身に付けることが出来ますが、この知恵というのは「一次情報」からしか身に付きません。一次情報とは自分自身が五感を使って得た情報のことです。

例えばビジネス本で先人の難局を乗り越えたハウを知るとします。では実際に同じような事象が起きた時、確実に対処できますか?-答えはNOです。先人とはまず人が違い、時代、常識、環境全てが違います。そのため「先人の知恵」は「知識」でしかありません。これを自分の「意図」で使いこなすには「知っている」だけではなく「行動して」「経験を積む」以外に方法はありません。

 

3、結果

3つ目は結果です。特に若手で結果が出る人の共通点は「圧倒的に行動量が多い」です。またもし若手では無かったとしても「行動量」の大切さがわかる上司は部下の行動量が落ちないように教育をするはずです。そのため「行動優先の上司」=「部下も行動優先」=「組織の結果が出ている」は毎回当てはまる方程式だと思います。

また結果が出やすいもう一つの理由が、「思考」を挟まない分「プランと実行の差」が開かないことです。先述した通りPとDが全くのイコール関係に無い場合、Cの質が下がり正しいAが行えなくなります。つまり「思考」というのはPの段階でフルに活用し、Pで決まったことをそのままDすることがコツです。そうする事で考え込まれた計画通りに実行が出来ますので、最終的に結果が出ることが増えます。

そして仮にそれで結果が出ない場合でも「a案では上手く行かない」という結果が得られますので、PとDが=でなく、Pがあっていたかどうかわからない。という状態より得られるものが多いです。

 

最後に

日曜日、toC業務に入っている若手と連絡をしているときにふと思ったので記事にしました。朝の段階で発表していることが、昼中に 「もっと上手く行く方法が見つかったと思い行動変化」→「結果が昨日よりも悪くなってしまった」→「明日は朝言われたことをしっかり実行する というアクションプランです。」という報告です。

結果が出なかった経験をしたことは良い事ですし「もっと上手く行く方法」を見つけようとする姿勢は素晴らしいです。逆にだからこそ、『一番結果が出る方法』を行うべきだと私は考えます。どんなに頑張っていても結局評価されるのは「結果」です。どんなに期待されていようと結果が出なければそれまでですし、逆にそれが仕事を努力で乗り越える事が出来る理由の要素でもあります。

なので「Pで立てた内容を狂いなくDする」そして「すぐにDする」という事を心掛ける事で自身のキャリアアップが加速する人は、現代多いのでは無いでしょうか。

本日も最後まで読んで頂きありがとうございました!